そもそも「スクワランオイル」とは？
スクワランオイルとは、ほ乳類や植物から抽出される天然由来の成分「スクワレン」の純度を高めたオイルのこと。もともとは人間の肌の中にも存在するもので、サラッとしてべたつかず、生まれたばかりの赤ちゃんからご年配まで幅広い年齢層に使えるのが特徴。
そしてスクワランオイルの最大のポイントは、その優れた保湿力と浸透力。人間の皮脂に近い成分なので非常に肌なじみが良く、皮脂膜としてうるおいをキープし、乾燥や紫外線ダメージから肌を守ってくれる。
そんなスキンケアに欠かせないスクワランオイルだけれど、じつは肌だけでなく「髪」にも優れた効果を発揮する、と海外の専門家たちは言う。
ニューヨーク市の皮膚科専門医であるスネハル・アミン医師は、「スクワランオイルには、髪の乾燥ダメージと損傷を防ぐ効果が期待できます」と米Byrdieでコメント。とくにパーマやカラーのダメージによる水分の流出、ドライヤーやコテによる熱ダメージなどで髪が乾燥してパサついている人には、スクワランオイルはマルチで活躍するという。
さっそくスクワランオイルを使った、プロ直伝のヘアケア方法をチェック。
「スクワランオイル」のオススメの使い方
スクワランオイルの効果的な使い方について、アミン医師は「手のひらに数滴のスクワランオイルをつけて、毛先を中心につけてみてください。とくにカーリーヘアの場合は、パサつく髪もしっとり扱いやすくなり、指通りなめらかなツヤ髪になります」とのこと。
また、スクワランオイルは“頭皮ケア”にも効果的だそうで、アミン医師は「ついでに頭皮ケアをしたい人は、数滴のスクワランオイルを頭皮に直接塗布して、残りを髪全体なじませるように頭皮マッサージするのも良いですね」とアドバイス。
一方で、ヘアスタイリストのエリン・コートニーは「ストレートヘアや髪が細い人が、スクワランオイルを直接頭皮につけると、髪が重くなってボリュームが少なく見える可能性があります」と指摘。
その代わり、エリンは「トリートメント、ディープコンディショナー、ヘアマスクなどにスクワランオイルを混ぜて使うといいでしょう」とオススメ。「こうすることで、ヘアケア製品の保湿力が高まるだけでなく、（スクワランオイルの）成分がより髪内部に浸透し、より深い水分補給が期待できます」とエリンは説明する。
肌だけでなく、髪にも嬉しい効果が期待できるスクワランオイル。。日本にもさまざまなスクワランオイルが発売されているため、これを機にマルチに活躍するスクワランオイルを取り入れてみては。（フロントロウ編集部）
