カランジャオイルとは?
カランジャオイル(Karanja Oil)とは、インドなど南アジアに自生するマメ科の常緑高木「ポンガム(クロヨナ)」の種子から抽出されるオイルのことで、日本では別名「クロヨナ種子油」とも呼ばれている。
オリーブオイルやヒマワリオイルと同じく、抗酸化作用の高い「オレイン酸」が主成分のオイルで、高い保湿力やエイジングケア効果が期待できるのが魅力。
インドを中心とした南アジアで古くから親しまれており、石けんなどのスキンケアやヘアケアのほかにも、天然の殺虫剤として農業で使用されたり、バイオマス燃料の原料としても活用されているそう。
米ヘアケアブランドProseの研究開発責任者のマリー・ミニョン氏「ポンガム(クロヨナ)は、非常に強い弾力性と耐候性を持つ樹木で、湿った環境でも乾燥した環境でも自生でき、また猛暑や猛風のもとでも生育できるほど高い生命力を持ちます」と米Byrdieで説明。
また、ポンガム(クロヨナ)はその耐久性の高さから、茶畑の保護や森林再生プログラムにも利用されているという。
カランジャオイルの美容効果とオススメの使い方
米ニューヨーク市の皮膚科専門医のミシェル・グリーン医師によると、カランジャオイルの最大の魅力は、高い保湿力と抗酸化作用。
グリーン医師は「カランジャオイルは抗菌、抗炎症、抗真菌作用に優れており、スキンケアやヘアケアにおいては“鎮静成分”として使われます」と説明。炎症を抑える働きが期待できるため、乾癬や湿疹などの治療に活用されることもあるそう。
とくに、カランジャオイルは「頭皮ケア」や「ヘアケア」にオススメの美容オイルだそうで、米ヘアケアブランドPhytoの教育責任者であるジェニファー・フェアチャイルド氏は「カランジャオイルは、頭皮のバリア機能を高めてくれるほか、毛穴を引き締める収れん作用もあるので、頭皮ケアにはもってこいだと思います」とコメント。
さらに、カランジャオイルは頭皮ケアだけでなく、乾燥による「色落ち」を防げる点もメリット。
皮膚科専門医のギータ・ヤダフ医師は「カランジャオイルは、日焼けによる色落ちや乾燥を防ぎ、髪を柔らかくなめらかにしてくれます」と発言。もちろん、スタイリング剤としてもオススメで、髪にうるおいとツヤを与えてくれると明かした。
さまざまな美容効果が期待できる“多機能オイル”として話題の「カランジャオイル(クロヨナ種子油)」。日本でもカランジャオイルを豊富に含んだスキンケア製品やヘアケア製品は多数あるので、気になる人は要チェック。(フロントロウ編集部)