インディとショートが再会
映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の公開から、約40年。今年2022年9月にディズニーのファンイベント「D23 Expo」で、ハリソン・フォードと元人気子役のキー・ホイ・クァンが再会したことはファンを大興奮の渦に包んだ。劇中でインディの幼き相棒ショート・ラウンドを演じたキーは、51歳に。ハリソンは80歳になっていた。
そして先日、当時舞台裏で何が起こっていたのかを、キーが作家のカイル・ブキャナンに明かし、それをカイルがツイッターに綴った。
キーはあの日、多くの俳優やプロデューサー、監督と同じ部屋に滞在していたという。するとアシスタントがキーに、ハリソンが部屋の外にいると伝えるナイスパス! 「彼に挨拶したいですか?」と聞かれたそうで、キーはハリソンの元へ。
キーが歩いてくることに気がついたハリソンは、彼を指差した! しかしその顔には、「伝統的で、有名なハリソン・フォードらしい不機嫌な表情」が浮かんでいたそうで、キーは自分がファンの1人だと思われており、「近くにくるな」と言われると思ったという。しかし、その予想は外れる。キーを指差しながらハリソンが言った言葉は…。
「君は、ショート・ラウンドか?」
40年前の作品で共演した俳優の“役名”がすぐに口から出てくるというのは、そう簡単なことではないはず。しかしハリソンは大人になったキーを見て、すぐに彼との共演の思い出が頭に浮かんだのだろう。それほど温かいものだったに違いない。キーは40年ぶりの再会について、こう語った。
「すぐに僕は、小さな子どもだった1985年に戻った気分で、『イエス、インディ』と言いました。すると彼は『来なさい』と言って、ハグしてくれました。彼の身体に抱きついた時、撮影のセットで得た素晴らしい思い出の数々がよみがえってきました。とても落ちついた。あれは素晴らしかったですし、彼は素晴らしい人です。地球上で最も寛大な男性の1人です」
現在は『インディ・ジョーンズ』の5作目が制作中で、本作はハリソンがインディを演じる最後の作品になる。キーは子役として人気を博した後は、演技から少し遠ざかっていたが、ファンから高い人気を誇る映画スタジオA24最大のヒットを記録した2023年日本公開の映画『EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE(原題)』でメインキャストを務めている。
(フロントロウ編集部)