『ハリー・ポッター』シリーズの主演ダニエル・ラドクリフが、大変だった撮影について振り返った。(フロントロウ編集部)

ダニエル・ラドクリフ、『ハリポタ』で大変だった撮影は?

 俳優のダニエル・ラドクリフが、米GQのインタビューに登場。映画『ハリー・ポッター』シリーズで主人公のハリーを演じた彼は、その10年でマギー・スミスやアラン・リックマン、ゲイリー・オールドマンやフィオナ・ショウといった多くの名俳優たちと共演。その経験はかけがえのないものになっている一方で、もう二度とやらないと思っている撮影もあるそう。

 それは、シリーズ4作目となる『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でのこと。三大魔法学校対抗試合が開催された本作では、ハリーが様々な課題に挑戦。そのなかで、水の中が舞台になることもあったが、この撮影が大変だったという。

 「『ポッター』では本当に激しくてクレイジーなことがありました。当時は『そうか。スタッフはステージDがあったところに今度はタンクを作ってて、次の6週間は水中で撮影する』という感じで、クレイジーだとは考えていなかったですが。自分が水中にいたことを記録するログブックのようなものをつけていました。本当に良い経験で、1日の撮影から使えるようになる映像は平均7秒間分だったと聞いています。とはいえこれは、“もう二度とやらない”って思うようなことの1つですね。もしやったとしたら、僕は過去にその経験があるたった1人になるでしょう。振り返っては、『あぁ。あれは特別なことだった』と思う瞬間の1つです」

 劇中で水中の課題のシーンには短くない時間が割かれていたが、1日に7秒分の映像しか撮れないというのは気の遠くなる話。なかなか経験できないことで、特別な思い出にはなっている一方で、もう挑戦することはないと話した。彼にとって水のシーンは最も大変に感じる撮影の1つなようで、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でこなした水の撮影についても、こう語った。

 「たぶん6作目だったかな、1つのシーンで水の中で撮影を始めて、僕はワイヤーに繋がれていて、水中では自分でロープを持って体を沈めていた。そして撮影が始まると僕はロープを離し、スタッフがワイヤーで僕を引き上げた。それで僕は水中から飛び出し、水面では僕を囲むように炎があがっていた。つまり僕は、炎の輪の中で水面に飛び出したんです。制作陣が僕自身にそれをやらせてくれたのは、非常に稀なことです。そしてまた言いますが、そういったことを僕自身にやらせてくれる仕事というのはもうないでしょう」

 危険なアクションを伴う撮影は自分としても大変なうえ、撮影陣にとってもリスクが大きいため、今後は実現しないと考えているよう。当時ダニエルはティーンで最も身体が動かせる年齢ではあったが、その一方でスター俳優となったため、ケガをしたり、最悪の場合命の危険がある撮影にスタントダブルではなく本人が挑戦したりすることはハードルが高かったはず。だからこそ貴重な経験にもなっているよう。

(フロントロウ編集部)

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