13歳で両親を亡くした少年が、マクドナルドのアルバイトで得たものとは?(フロントロウ編集部)

子どもたちをサポートする大人の愛

 アメリカのマサチューセッツ州に住む18歳の少年サミュエルは、13歳の頃に両親を2人とも亡くした。それが精神的にも、生きていくうえでもどれだけ大変なことかは簡単に想像できる。彼は米CBSの取材で、「2人は人生における最も大きなサポート」だったため、亡き後は学校生活に支障が出たと明かす。

 当時は大学進学どころか、高校進学も考えられなかったそうだが、マクドナルドでアルバイトを始めたことが、彼に良いことをもたらしたそう。その理由は、彼が働いていた店舗のアシスタントマネージャーであるアンドレアさんの存在。

 この店舗では10代の従業員も多く、それが初めてのアルバイト経験である子も多いそう。そしてアンドレアさんは仕事のサポートだけでなく、子どもたちの悩みを聞いたり、宿題や大学進学のための書類の準備を手伝ったりといった世話までしている。

 彼女はその姿勢について、「自分の子どもではないからと言って、親であることを止めはしません」と語る。サミュエル以外の子ども達も、アンドレアさんはいつでも電話に出てくれると話しており、彼女が多くの子ども達にとって頼れる大人であることが分かる。

 そんな彼女に「ママ・マクドナルド」というニックネームをつけて慕っているサミュエルは、「サポートしてくれて、それを乗り越える手助けをしてくれる人がいたことは、自分が失ったものをゆっくり治してくれるようなものでした」と語る。そして彼は、彼女のサポートもあり、努力の末にマサチューセッツ大学ローウェル校に見事合格! 現在はビジネスを学んでいる。

 アンドレアさんは子どもたちをサポートしていることについて、「少しの優しさ、少しの愛が、誰かにとっては世界のように大きな価値があるんです」と話した。

 もちろん、前提として1人1人をサポートする社会制度が整っていることが必要だが、そのうえで彼女の愛情は、多感な子どもたちにとってとても大きな意味を持つだろう。

(フロントロウ編集部)

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