映画『トップガン マーヴェリック』で主演のトム・クルーズと戦闘機に同乗した現役の海軍パイロットが「二度とやらない」と言ったほど過激なシーンの撮影中、トムはずっと笑っていたらしい。(フロントロウ編集部)

『トップガン マーヴェリック』の監督が明かす“最も過激なシーン”

 2022年最大のヒット映画となった『トップガン マーヴェリック』でメガホンを取ったジョセフ・コシンスキー監督が、本作で最も過激だったという飛行シーンの撮影について米Empireのインタビューで振り返った。

 コシンスキー監督が「この映画で撮影した最も過激なシーンです」と断言するのは、トム・クルーズ扮するマーヴェリックが訓練で山中を疾走するシーン。本作でトムはほとんどのスタントを自分でこなしたことで知られるが、このシーンでは現役の海軍パイロットのウォールアイことフランク・ワイサー氏が操縦桿を握り、トムは後部座席に座った。

画像: 『トップガン マーヴェリック』の監督が明かす“最も過激なシーン”

 コシンスキー監督によると、実際の海軍の訓練で行われているよりも危険な飛行だったそうで、撮影後、ワイサー氏から「二度やらない」と言われてしまったという。

 「すべてインカメラで撮影しています。トム・クルーズが550ノットのスピードで、トイヤベキャニオンの低空飛行訓練場を地上30フィートで駆け抜けるんです。本物のトップガンの訓練と同じですが、あれほど低空飛行をすることはありません。着陸したあと、ウォールアイが私のところにやってきて、『ちゃんと撮れた?』と聞いてきたので、『ああ、撮れたと思うよ』と答えたら、『よかった。もう二度とやらないよ』と言われました(笑)」

 現役の戦闘機パイロットが“二度とやりたくない”と思ったのも納得。しかし、コシンスキー監督によると、このシーンでワイサー氏と戦闘機に同乗したトムは心から楽しんでいたそうで、「彼ならあと100回はやるでしょうね!実際、飛行シーンを見ると、彼(トム)はGがかかっているあいだはうずくまっているのですが、マスクの下はほとんど笑顔なんですよ。彼はまさに人生最高のひと時を過ごしているんです。その姿を見て私も笑顔になります」と、トムの超人っぷりを明かした。

 笑えないほど危険なシーンの撮影で笑ってしまうところが、これまでに何度も命知らずなスタントシーンをこなしてきたトムらしい。(フロントロウ編集部)

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