『ウォーキング・デッド』最終シーズン最終回であの2人が登場した理由を監督が明かした。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、ドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン11第24話のネタバレが含まれます。

『TWD』最終回で2人が登場した理由

 2010年から多くのファンを夢中にさせてきたドラマ『ウォーキング・デッド』が、ついに完結。シーズン11の第24話が最終回となった。

 12年の歴史を締めくくる最後として、何かしらのサプライズはあるだろうと予想されていた最終回。シーズン1からシーズン8までカールを演じたチャンドラー・リッグスが、エキストラの1人として別人のフリをしてカメオ出演していたという事実は、放送後にファンを驚かせた。

 そして、視聴者の視線を集めたのは、やはりラストシーン。アンドリュー・リンカーン演じるリックと、ダナイ・グリラ演じるミショーンの登場はファンの心を打った。シーズン9とシーズン10を最後にドラマから姿を消していた2人を最後に登場させた理由はなんだったのか? 製作・監督のグレゴリー・ニコテロが明かした。

 「ドラマはいつもリック・グライムズの旅についてでした。『ウォーキング・デッド』の物語をリック・グライムズなしには終われません。そうでなければ正しく感じないし、本物である感じもしません」

画像: 『TWD』最終回で2人が登場した理由

 その通りなのだ。主人公だったリックがシーズン9でいなくなるという、まさかの展開を経験している視聴者にとって、今回のリックのカムバックはサプライズというよりは念願叶ってのこと。

 リックとミショーンが主人公を務めるスピンオフドラマの制作も発表されているため、2人が最終回に大きく関わってくる展開もあり得たが、制作陣はそうはしなかった。最終回の終わり方については、制作陣はシーズン11のメインキャラクターたちの旅に干渉したくないという考えのもとに計画していったという。グレゴリーは米Comicbook.comで、最終回の展開についての判断も明かした。

 「そうしたくなかった(干渉したくなかった)ので、みんながゾンビと戦っている時にリック・グライムズが登場して助けるという状況にもしたくなかった。脚本家たちが過去30エピソード以上で作り上げてきた各キャラクターの旅を描きたかったけども、リック・グライムズがヘリコプターで連れ去られて、その後一切言及されることなく『ウォーキング・デッド』が終えるということは出来なかった。なので、いわばドラマが始まった方法のように、ドラマを終えることは私たちにとって非常に重要でした。この人物は誰で、彼は旅のどの段階にいるのかということを見せるという」

 キャロルやダリル、マギーやニーガン、ジュディス、ゲイブリエル、エゼキエル…。リックとミショーン以外のキャラクターの旅を終えることは、最終回で最も重要なことだった。しかし2010年から続く歴史を持つドラマを終えるうえでは、リックたちに言及することも重要。制作陣はその2つをうまく組み合わせたと言える。

(フロントロウ編集部)

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