音楽を聴くと運動を頑張れる理由
運動をするとき、好きな曲を聴きながらだとパフォーマンスが上がると感じたことはない? じつはこれは気のせいではなく、さまざまな研究で証明されていること。
音楽を聴くとなぜ運動を頑張れるのか、そのメカニズムをご紹介。
曲のリズムと動きを合わせたくなるから
音楽を聴くと運動のパフォーマンスが上がる理由のひとつが、リズムと動きをマッチさせたいという本能からくるものなのだとか。
今から100年以上も前の1911年にアメリカの研究者であるレナード・エアーズ氏は、サイクリングの際に無音よりも音楽を聴いているときのほうが速くペダルを漕ぐことを発見。それをきっかけに、身体活動におけるパフォーマンスを音楽がどのように変化させるかについて、膨大な数の研究が行なわれてきた。
その膨大な研究から分かったのが、リズムと動きをマッチさせたいという本能の影響。自分の動きを音楽とシンクロさせたいという本能から、パフォーマンスがアップする傾向にあるという。
疲れを忘れさせてくれるから
もうひとつのメカニズムが、音楽を聴くことで疲れを忘れさせてくれるというもの。
音楽と運動に関する研究を行なう運動心理学者のコスタス・カラゲオルギス氏は、「運動を一定期間行うと身体は疲れを感じますが、音楽を聴いていることで脳の意識が音に向くため、疲れを紛らわせることができるのです」と米Scientific americanで説明。
これにより、疲れたという気持ちやもうストップしたいという気持ちをカモフラージュできるため、運動をやり切るのを後押ししてくれるという。また感情的にも楽しいと感じやすくなるため、無音で運動するよりも持久力がアップしやすくなるそう。
音楽を聴きながら運動をするとパフォーマンスが上がるメカニズム。あまりに音に集中しすぎると怪我などの恐れがあるので注意しつつ、テンションが上がるBGMとともに運動を楽しんでみて。(フロントロウ編集部)