『アバター』のサム・ワーシントンは、6代目ジェームズ・ボンドの候補だった。しかし彼が落選となった理由とは?(フロントロウ編集部)

サム・ワーシントン、ジェームズ・ボンドになれなかった理由

 6代目ジェームズ・ボンドであるダニエル・クレイグが引退し、7代目に誰が抜擢されるのかが注目されている映画『007』シリーズ。若めの俳優になるとウワサされているが、それは6代目の時も同じだった。

 5代目であるピアース・ブロスナンの最終作『007 ダイ・アナザー・デイ』の後、次のボンドを探し始めたプロデューサーたち。その候補者には、映画『アバター』のサム・ワーシントンや、DCEUのスーパーマンであるヘンリー・カヴィル、ドラマ『ER緊急救命室』のゴラン・ヴィシュニックらが残っていた。

 サムは、プロデューサーであるバーバラ・ブロッコリも気に入っていたようで、スクリーンテストの前には、彼女がサムの髪を切り、彼女が考えるボンドの雰囲気に合わせたほどだったそう。しかし彼は、そのスクリーンテストで残念ながら落選。サムはその理由を、米Varietyのインタビューでこう分析した。

画像: 2006年のサム・ワーシントン。

2006年のサム・ワーシントン。

 「ボンドを殺し屋として演じることは出来ました。しかし、どうしても紳士さを出せなかった。あのスーツは僕には合わなかった。自分が何をやっているか分かりませんでした」

 殺し屋を描くスパイ映画は、世界中に多く存在する。しかし『007』シリーズが世界的人気を誇るフランチャイズとなっている要因の1つには、殺し屋でありながらエレガントであるということがあるはず。メンズスーツといえばイギリスが誇る文化の1つで、スーツをエレガントに着こなすジェームズ・ボンドの姿が映画のイメージを作っている。

 殺し屋を演じられるだけでは十分ではない。ジェームズ・ボンドが世界的人気キャラクターでいるのには、奥深い要素があった。

 とはいえ、サムは『007 カジノ・ロワイヤル』の3年後に『アバター』で主演し、今年、13年ぶりに『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』にもメインキャストとして出演。『タイタンの戦い』や『ザ・ボディガード』、『タイタン』といったアクション映画でも主演を務めてきており、自分に合った作品に恵まれた。

(フロントロウ編集部)

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