『ツイン・ピークス』撮影中にハプニング
今でこそ、ドラマと映画で出演する俳優や監督に差がなくなってきているとはいえ、ドラマと映画は異なる媒体。しかし1990年には、デヴィッド・リンチ監督がメガホンを取り、カイル・マクラクランが主演を務めた意味が分からないほど豪華で個性溢れるドラマが生まれた。
1990年から91年にかけて2シーズンが放送されたドラマ『ツイン・ピークス』および1992年の映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』は大ヒットを記録し、日本でもアメリカに引けを取らない人気を誇った。日本の缶コーヒー、ジョージアのCMはこの頃から異才を放っていて、『ツイン・ピークス』とコラボしたCMを4部作で作っている。
そんな『ツイン・ピークス』だが、撮影現場ではちょっとしたハプニングが起こったこともあるよう。米Buzzfeedが引用したドラマの制作舞台裏に迫った本『Reflections, An Oral History of Twin Peaks 』によると、注目すべきは、アネット・マッカーシーが演じたエヴリンと、ジェームズ・マーシャルが演じたジェームズが一緒にシャンパンを飲むシーン。
このシャンパン、本物なのだそう。1杯だけなら仕事中にシャンパンが飲めてラッキーと思えるが、じつはこのシーン、なんと12テイクもかかっている! つまりアネットとジェームズは撮影のためにシャンパンをかなり飲まなければいけなかった。その結果、アネットは酔ってしまい、このシーンの撮影を終えた後は一旦控え室のトレーラーに戻り、横になって休む必要があったという。
なぜわざわざ本物のシャンパンが用意されていたのか…。そんな『ツイン・ピークス』は、2017年に、オリジナルより25年後を描くドラマ『ツイン・ピークス The Return』が公開され、ファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
(フロントロウ編集部)