『ウォーキング・デッド』でダリルを演じたノーマン・リーダスが不潔なのには、理由があったよう。(フロントロウ編集部)

『TWD』でノーマン・リーダスが演じたダリル

 2022年に12年の歴史に幕を下ろしたドラマ『ウォーキング・デッド』だが、多数のスピンオフドラマの制作が進んでおり、そのうちの1作でノーマン・リーダスが演じる人気キャラクターのダリルは主人公としてカムバックする。

 ドラマが12年続いたということは出演俳優たちも12歳年を重ねたということで、ノーマンは50代半ばとなった。ノーマンはシーズン1の頃には髪は短めだったが、ここ数年は長めで定着。そんな外見的要素とダリルの性格が相まって、彼の清潔な印象は薄い。しかしじつは、ダリルに不潔な雰囲気があるのは意図したものだったよう。

 シーズン1と2に登場したシェーン・ウォルシュを演じたジョン・バーンサルによるポッドキャスト番組『Real Ones』で、ノーマンとジョンが再会! 思い出話に花を咲かせた。

画像: 2012年にコミコンに登場したノーマンとジョン。

2012年にコミコンに登場したノーマンとジョン。

 じつは、『ウォーキング・デッド』のシーズン1第1話は、映画『ショーシャンクの空に』で知られるフランク・ダラボンが監督している。さらにエピソードは6話しかなかったため、第3話で登場したダリルはダラボン監督とそこまで関わりがなかったそう。ちなみにノーマンによると、当時はリック役のアンドリュー・リンカーン、ローリ役のサラ・ウェイン・キャリーズ、そしてジョンと監督という4人が仲の良いグループだったとのこと。

 しかしある撮影をきっかけに、ノーマンは監督が好きになったそう。彼はこんなエピソードを話し始めた。「ある時に、車の下を這って行って、T-ドッグの上に飛び乗るといったことをやったのを覚えてる。するとフランクは、『ノーマンはもっと汚れが必要だ』って。メイクアップアーティストは、『ノー、ノー、これでマッチしてます』って言ったんだけど、彼は『あ~』と言って、地面から油をつかみ取って、僕の顔中に塗りつけたんだよ。『オーマイゴッド。あなたのことが大好きだ』って思ったね」

 監督がいきなり地面から油を掴み、それを自分の顔に塗りたくられる…。それがきっかけで監督のことを好きになったというのは、つまりはノーマンも汚れるのが好きだということなのだ。彼は、当時の自分の気持ちも明かした。

 「君は覚えてるかな。当時僕が求めていたただ1つのことは、不潔になること。僕はとても汚かった。泥を盗んで、控え室へ行って、メイクアップアーティストの見てないところでもっと(自分に)つけてたよ。彼女たちは『あなたはすごく不潔です』って感じだったけど、僕は『自分からその臭いがしてほしいんです』ってね。楽しかったな。“イエス!”って感じだった」

 ノーマンといえばいたずら好きで、本作の撮影現場でも共演者たちを困らせるという子ども心をいつまでも忘れない性格で有名。自分の身体も泥まみれになって汚れたいというのは、さすがノーマンというエピソード。ドラマでダリルが不潔なのは結局のところ、演じたノーマン自身が不潔でいたかったという、よく分からなくも期待を裏切らない理由からだったよう。

(フロントロウ編集部)

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