いよいよ1月17日(火)の名古屋公演からリナ・サワヤマの初めてのジャパン・ツアーが開幕します。翌18日(水)に大阪でも公演を行なった後で、20日(金)の東京公演でフィナーレを迎える日程となっています。
世界でも高い評価を得ているリナのワールドクラスの実力は、初めての日本でのパフォーマンスとなったサマーソニック2022のステージで既に証明済みですが、個人的にも初めてリナのライブを観る機会となったそのステージで特に圧倒されたのは、彼女のステージがいかにインクルーシブで、エンパワーメントに満ちていたかということでした。
「私がここで同性婚をしようとしたら、出来ないのです。なぜかというと、日本では禁止されています」という言葉から始めて、同性同士の結婚の合法化を力強く訴えたスピーチは言うまでもありませんが、日本人かつLGBTQ+というマイノリティとしてイギリスで暮らしてきたリナが歌う、彼女のアイデンティティが詰めまれた楽曲はいずれも、120%の説得力をもって響いてきました。
今回のジャパン・ツアーは昨年9月にリリースされたアルバム『ホールド・ザ・ガール』を引っ下げたものとなっていて、「“私を抱きしめてあげること”についてのアルバム」と昨年にインタビューで語ってくれたように、リナは同作で弱さも晒け出して、自分自身のあらゆる側面を受け入れることについて歌っています。
個人的に2022年のベストアルバムの1枚である同作は何度も何度も聴いているのですが、聴くたびにエンパワーされ、不完全な部分を含めて自分を肯定してもらえているような気分になります。今回のジャパンツアーではアルバムのそうしたインクルーシブなエネルギーをステージにそのまま持ち込んで、集まった観客たちのありのままを全面的に祝福してくれるような、力強くもあたたかいパフォーマンスを披露してくれるのではないかと期待しています。
リナ・サワヤマ
Hold The Girl Tour 2023 来日公演
1月17日(火)名古屋・ダイアモンドホール
1月18日(水)大阪・Zepp Osaka Bayside
1月20日(金)東京・東京ガーデンシアター
チケット一般発売中
(フロントロウ編集部)