2023年ゴールデン・グローブ賞で司会を務めたジェロッド・カーマイケルが、トム・クルーズが信仰するサイエントロジーをネタにした。(フロントロウ編集部)

まさか!トム・クルーズとサイエントロジーがネタにされる

 2023年の第80回ゴールデン・グローブ賞授賞式で、コメディアンのジェロッド・カーマイケルが司会を務めた。ゴールデン・グローブ賞の受賞者や作品は、主催団体のハリウッド外国人映画記者協会(HFPA)の会員によって決定されているが、HFPAの会員は2021年2月時点で87名であり、黒人は1人もいなかった。さらに性差別や接待疑惑も浮上し、2022年の授賞式はテレビ放送すらされないという事態に。

 そして、HFPAには俳優たちも声をあげ、2021年5月に、トム・クルーズがこれまでに獲得した3つの受賞トロフィーをHFPAに返却! トムの行動は称賛されているが、今年の授賞式では思わぬ方向からイジられることになった。

 2023年のゴールデン・グローブ賞では、トムの主演作『トップガン マーヴェリック』が複数ノミネートされており、授賞式にトムは参加しなかったが、グレン・パウエルなど他のキャストは参加。そしてグレンとジェイ・エリスがプレゼンターを務める場面があり、その時に、ジェロッドはこんなジャブを…!

 「ヘイ、みんな。バックステージでこんなものを見つけたんだ。トム・クルーズが返却した3つのトロフィーだよ。私はちょっと司会みたいなことをやってるだけだけど、良い案があると思うな。この3つを持って、シェリー・ミスキャベッジの安全な返還と引き換えたら?」

 シェリー・ミスキャベッジは、サイエントロジーの教会指導者であるデビッド・ミスキャベッジの妻で、2007年を最後に公の場に姿を見せていない。サイエントロジー側は彼女の判断だとしているが、その安否や健康状態が心配されており、彼女が“消された”という疑惑が根強く囁かれている。そしてトムは、サイエントロジーの信者であることでも有名。

 宗教についてならまだしも、さらに団体に関する暗いウワサに切り込んだジェロッド。コメディを聞いていた観客としても、この展開はさすがに気まずかったのか、気まずい時やたしなめる時に挙がる“ウー”という声と、思わず笑ってしまう声が入り混じる微妙な空気の反応となった。(フロントロウ編集部)

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