『ハンニバル』のヒュー・ダンシーが、マッツ・ミケルセン演じるレクターとウィルを愛するファンコミュニティについて語った。(フロントロウ編集部)

ヒュー・ダンシー、ファンニバルの“民主制”を尊敬

 マッツ・ミケルセンが天才猟奇殺人鬼ハンニバル・レクターを演じたドラマ『ハンニバル』は、マッツ、そして彼に翻弄されていくウィル・グレアムのペアが非常に高い人気を誇っている。2013年から2015年にかけて3シーズンが放送され、放送から8年が経った今でもシーズン4を望む声は多い。

 レクターとウィルは、その特殊な関係性から恋人と明言できる2人ではないが、多くの国のファンの間で2人のロマンスをテーマにした二次創作は作られてきた。しかし、ウィルを演じたヒュー・ダンシーは米Colliderに、「振り返ると、インターネットやファンダムのパワーというものを完全には理解していなかったと思います。(中略)ある1つのドラマが、あんな風に人々が自発的にコミュニティを形成するきっかけになるというのは誰にも分からないことです」と話して、ファンから自分たちのペアが人気になるとは思っていなかったと明かす。

 しかし、ドラマ開始後はファンと交流する時にファンアートを見せてもらうことが多かったそう。とはいえ、見たくないテイストのものもあったそうで、「ファンも招待してのプレスをする時、ファンは自分たちで制作したアートを見せてくれるんです。非常に心動かされますし、そういった画像のなかに自分を見るのは非常に動揺することでもあった。『オーケー。これが、あなたがドラマから抽出したものなんですね。感動しました。しかしもう2度と僕には見せないでくれますか』という感じで」とぶっちゃけた。

画像: ©DINO DE LAURENTIIS

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 ヒューは、「正直に言って、今の段階ではドラマは僕の人生よりも見た人の人生にとって中心になっていると思います。拒絶の意味では全くなく、それが真実だと思うんです」と話すほどで、ファンの存在を大きく感じているよう。

 しかしもちろん、彼はそれぞれがそれぞれの解釈で楽しみ、他の人たちの解釈も尊重するファンニバル(※『ハンニバル』ファンの愛称)を尊敬しており、「(ファンニバルに)とても感激してきましたし、その全体にある民主制を愛してきました」と話した。

(フロントロウ編集部)

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