『絶叫パンクス レディパーツ!』のニダ・マンズール監督による映画『Polite Society』。こんなの、見たことない…!(フロントロウ編集部)

このアクションコメディは“絶対面白いやつ”だ

 ムスリム女性たちのパンクロックバンドを描く『絶叫パンクス レディパーツ!』のニダ・マンズール監督が、ついに長編映画デビュー。映画『Polite Society(原題)』が、笑いあり、アクションあり、シスターフッドあり!

 舞台は、イギリスのロンドン。スタントダブルになることを目指しているリアは、家族の中ではぐれ者。しかし姉のレナだけは、彼女を理解して応援してくれる存在だった。そんな姉が、ある男性と婚約! 彼のことを気に入らないリアは、さらに、彼の家族が悪人であることに気がついてしまう。そこで彼女は友人たちの助けを借りて、姉を結婚式から救出しようとする!

 本作の見どころは、なんといっても超クオリティなアクション。ムスリム女性であるマンズール監督は、『ダイ・ハード』やジャッキー・チェン作品といったアクション映画が大好きだが、自分のような存在を映画の中に見たことがなかったと、米Deadlineのインタビューで語る。そのため、本作は監督が「自分自身を自分が好きな映画の中に入れた」ものだそう。

 劇中ではリアはもちろんのこと、多くのキャラクターが飛ぶ! 飛ぶ! 飛ぶ! 伝統衣装に身を包んだ女性たちのアクションは、これまでに見たことがない! また、『絶叫パンクス レディパーツ!』のマンズール監督らしいBGMの音楽センスが個性を放ち、イギリスらしいブラックユーモアが観客を盛り上げる。

 リアを演じるのは、『ブリジャートン家』シーズン2に出演経験のあるプリヤ・カンサラで、姉のレナを、映画『レッド・ノーティス』やドラマ『アンブレラ・アカデミー』のリトゥ・アルヤが演じる。

海外の映画レビューが到着

 サンダンス映画祭で公開された本作を見た海外レビューも、続々と到着している。

 英The Guardianは、「疑問を抱いている妹のリア・カーンは、ロンドンに住むパキスタン系ムスリムの少女で、イギリスでトップのスタントダブルになることを夢見ており、輝かしき新人のプリヤ・カンサラが演じた」と、主演プリヤの演技力に拍手を送る。

 米IndieWireは監督が本作で成し遂げたことを、「非常にクリエイティブな思春期の物語を作った:家父長制との闘い、女性への抑圧の破壊、『マトリックス』、イスラム教、マテリアルアーツ、家族の力関係、高校での力関係、コールドプレスジュース、ロマンス、友情、足の毛を剃るという強制、悪魔ハイブリッドなエイリアンの赤ちゃん、外交、ハッキング、マジでかっこいいオープンカー」と絶賛した。

 『Polite Society』はイギリスで4月28日に劇場公開。日本でもぜひ見られるようになってほしい。

(フロントロウ編集部)

 ※本記事は1月19日に掲載された記事に海外のレビュー情報を追加して再掲載したものです。

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