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【なぜ?】グラミー賞の結果を受けて「カニエのおしっこ動画」が拡散

FRONTROW Editorial Dept.
BY FRONTROW Editorial Dept.
【なぜ?】グラミー賞の結果を受けて「カニエのおしっこ動画」が拡散

ビヨンセの史上最多受賞、ハリー・スタイルズの年間最優秀アルバム賞受賞など、ビッグアナウンスが多かった第65回グラミー賞授賞式。ただ、主要4部門のアナウンス後、カニエ・ウェストがトイレで用を足す動画を投稿する音楽ファンがちらほら。その理由とは?

第65回グラミー賞の受賞者が発表

 第65回目となるグラミー賞授賞式で目玉のひとつだったのは、ビヨンセの歴史達成。最多9部門でノミネートされていたビヨンセは、4冠に輝き、累計受賞数を28から史上最多の32に到達させた。これまで史上最多は指揮者兼ピアニストのゲオルク・ショルティの31受賞だったが、ビヨンセがグラミー賞の頂点に立った。

 そんな歴史的な年だった今年のグラミー賞で主要4部門を受賞したのはこの人たち。

【年間最優秀レコード賞】リゾ「About Damn Time」

【年間最優秀アルバム賞】ハリー・スタイルズ『ハリーズ・ハウス』

【年間最優秀楽曲賞】 ボニー・レイット「Just Like That」

【最優秀新人賞】サマラ・ジョイ

 主要部門は2017年に受賞を争ったビヨンセとアデルの一騎打ちになるかと思いきや、リゾ、ハリー・スタイルズという若手と、73歳のボニー・レイットという予想外の展開に。新人賞は今年の最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞を23歳という史上最年少で受賞したジャズ・シンガーのサマラ・ジョイに贈られた。

 若手アーティストや熟練アーティストにも機会のある授賞式だった今年。多様性やチャンスが増えるのは素晴らしいことだが、なかには、結果を喜べない人たちもおり、ツイッターではある動きが見られている。

カニエ・ウェストの「あの動画」が拡散される

カニエ・ウェストのグラミー賞おしっこ動画が拡散

 第65回グラミー賞の主要4部門のアナウンスが終わると、ツイッターは受賞者へのお祝いムードで溢れたが、一部ではある動画が投稿されはじめた。

 それが、カニエ・ウェストが2020年にSNSにアップした、“おしっこ中の動画”。しかし、ただ用を足しているのではなく、便器の中にグラミー賞のトロフィーを置いてその上に尿をかけているというもの。カニエは当時ツイッターで、“音楽業界の現状のシステム”を批判し続けており、その一環として、過去に受賞したトロフィーに尿をかけるというパフォーマンスを行なったのだ。

 今回、この時のカニエの動画を使っているのは、主要部門の受賞を逃したアーティストたちのファン。ビヨンセのファンアカウントはグラミー賞のハッシュタグをつけて、動画を投稿。ビヨンセはアルバム『ルネッサンス』でキャリア初の年間最優秀アルバム賞の受賞が期待されていたため、なおさら不満は大きいよう。

 ブラジル出身の女性ポップスターとしては最多の5,500万人のインスタグラムフォロワーを誇り、昨年末の来日でも話題を集めたアニッタが新人賞を逃したことには、母国ブラジルのメディアも相当残念がっているようで、Central RealityやCHOQUEIなどのメディアがグラミー賞のハッシュタグを使って“トイレ”動画を投稿。新人賞の発表前にアニッタの受賞をお祈りしていたCentral Realityは、「大嫌いだグラミー賞」とまでツイートしていた。

 世界中からトップアーティストたちがノミネートされているうえ、音楽界最高峰のアワードなだけに、多くの人の強い思いがからんでいるグラミー賞。授賞式後には毎年、大なり小なり不満が出るものだが、今年も例年に変わりなく一部では結果に不満を持っている人がいるよう。

(フロントロウ編集部)

※ビヨンセのこの日の受賞回数に誤りがあったため修正しました。

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