ビヨンセがグラミー賞で歴史を作ったのに...
日本時間2月6日に開催された第65回グラミー賞授賞式で、ビヨンセが最優秀ダンス/エレクトロニック・レコーディング賞、最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム賞、最優秀トラディショナルR&Bパフォーマンス賞を受賞して、累計受賞数を32に更新。これまで最多受賞歴を誇っていた指揮者兼ピアニストのゲオルク・ショルティの31受賞を超えて、史上最もグラミー賞を受賞したアーティストとなった。
記録が変わるアワードのようなイベントのあとはウィキペディアの情報を書き換えるウィキペディアンが大量に活動を始め、今年もそれは例外ではない。とくに今年は、ずっと変わらなかった「史上最多受賞記録」が書き換えられる記念すべきイヤー。Grammy Award milestones(グラミー賞での歴史的な出来事)というページには注目が集まっていた。
式典の約2時間後にフロントロウ編集部がページを確認してみると、最多受賞者に32受賞で新たなアーティストの名前が書き入れられていたのだが、その人物はビヨンセ...ではなくなぜかレディー・ガガ!
ページの編集履歴を確認してみると、じつはまともなウィキペディアンと荒らしの主戦場になっていたようで、グラミー賞開催中から50回以上も編集されていたことが分かった。最初はまともなウィキペディアンがビヨンセの受賞のたびに記録をきちんと更新していたのだが、途中から荒らし行為が始まり、ビヨンセの受賞歴が575回に書き換えられたり、レディー・ガガに書き換えられたり。書き換えられるたびに、レディー・ガガ→ビヨンセ→レディー・ガガ→ビヨンセと、荒らしとウィキペディアンの攻防戦が続き、記事執筆開始時点ではビヨンセの32賞という正式情報が記載されていたが、記事執筆を終了した時点では受賞回数が再び33に書き換えられていた。
グラミー賞の裏で起きていた闘い。まともなウィキペディアンのみなさん、お疲れさまです。(フロントロウ編集部)