『ウォーキング・デッド』であの名シーンを作り出したキャラクターは、当初は悪役になる予定だったという。(フロントロウ編集部)

 ※この記事には、ドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン7第1話のネタバレが含まれます。

『TWD』あのキャラクターは味方か、悪役か

 2022年に12年の歴史に幕を下ろしたドラマ『ウォーキング・デッド』は同名コミックスが原作で、コミックスは2019年に突然の完結を迎えた。そんなコミックスを手掛けた原作者のロバート・カークマンが先日、The Cutting Room Floorで制作秘話を綴り、ある事実がファンの注目を集めた。

 じつは彼は、ある人気キャラクターを悪役として描こうと考えていたのだそう。それは一体?

 「描くうえで、あの巻はジェットコースターのようなものでした。本当に、エイブラハムを多くの場面で悪い奴として描こうと考えていたんですよ。(悪役でも良い役でも)どっちの道にも行けた。どっち寄りにするかは、ストーリー制作の最後に辿りつくまで決めていなかったんです」

 ドラマでマイケル・カドリッツが演じたエイブラハムといえば、ドラマでは『ウォーキング・デッド』シーズン7の第1話でジェフリー・ディーン・モーガン演じるニーガンに惨殺されて死亡。続けて、スティーヴン・ユァン演じるグレンも目玉が飛び出すほどの酷い殺され方をしたため、このシーンはファンのドラマ離れを引き起こしたドラマ史上最悪の“胸糞”展開として有名。

画像: 『TWD』あのキャラクターは味方か、悪役か

 一方でエイブラハムは死ぬ前に、ソネクア・マーティン=グリーン演じるサシャにだけ分かるメッセージを手で示していたため、マイケルによるそのアドリブは鳥肌モノだとして語り継がれてもいる。

 ドラマのストーリーは原作通りではなく、多数のキャラクターが異なる最期となった。じつはエイブラハムも原作ではこれより前に死んでおり、ニーガンに殺されるのはグレンのみ。とはいえ、原作で悪役だった場合は、ドラマにおいてもエイブラハムの立ち位置がまったく異なるものになっていたと思われるので、ロバートの判断はナイスジョブだろう。

 ちなみに、エイブラハムは死亡したが、マイケルは監督してシリーズには関わり続けており、スピンオフドラマでもメガホンを握る予定。

(フロントロウ編集部)

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