筋肉ではなく脂肪をピンポイントで落とすコツ
理想のボディラインを目指すうえで難しい、筋肉と脂肪の関係。脂肪だけを落としたいのに筋肉まで落ちてしまうことも少なくない。
そんなジレンマを解消するには、まずはバランスのよい食事と運動、筋肉に欠かせないたんぱく質を摂取するのが基本。そしてそれに加えて専門家が勧めるのが、プラスαの心がけ。
プラスして取り入れることで、より脂肪が落ちやすく筋肉が落ちにくくなる簡単なコツがあるという。筋肉を維持して脂肪を落とす、プラスαの心がけをご紹介。
座りっぱなしの状態を避ける
どれだけ運動や食事制限を頑張っていても、その頑張りを台無しにしてしまうのが座りっぱなし。バージニア・コモンウェルス大学の病理学臨床教授であるリチャード・アトキンソン医学博士は、座りっぱなしの状態を避けることが筋肉を残して脂肪を落とす秘訣だと説明。
なぜならほんの数時間座っているだけで「リパーゼ」と呼ばれる脂肪分解酵素の生成が停止するから。しかも少し歩く、立つといったちょっとした動きでも座り続けるよりは多くの筋肉を使うため、筋肉が落ちるのも防げるのだという。
アトキンソン医学博士は、「できれば1時間に1回は、立ち上がって5分間歩き回ってください」と米Shapeでアドバイスした。
ビタミンDを摂取
筋肉を残して脂肪を落とすために積極的に取り入れるべきなのがビタミンD。ミネソタ大学で肥満やメタボリック・シンドロームに関する研究を行なうシャラマー・シブリー医学博士は、「筋肉をキープしながら脂肪を効率的に落としたいなら、ビタミンDのサプリメントを毎日摂取するのがオススメです」と明かした。
ちなみに2009年にミネソタ大学で行なわれた研究では、同じ減量プログラムを実践した人のうち、ビタミンDのレベルが低い人よりも、ビタミンDのレベルが高い人のほうが体重の減少幅が大きかったことが分かった。
緑茶を飲む
日本の食卓ではおなじみの緑茶も、じつは筋肉を残して脂肪を落とす手助けをしてくれる。
ペンシルベニア州立大学の食品科学の助教授を務めるジョシュア・ランバート博士は、「緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)が、脂肪の吸収を抑えてくれます」と話し、さらに体脂肪の燃焼も期待できると説明。できれば毎日3杯ほど飲むのがオススメだそう。
筋肉を残しながら脂肪を落とすための心がけ。脂肪ではなく筋肉が落ちている気がすると感じたときには、ぜひ専門家が教えるコツを取り入れてみて。(フロントロウ編集部)