問題発言で大ピンチが止まらないカニエ
反ユダヤ主義やその他のヘイトスピーチで世間を騒がせたラッパーのカニエ・ウェスト(Ye)。
その事実から、アディダスは「Yeの最近のコメントや行動は容認できるものではなく、相互尊重と公正といった会社の価値観に反しており、徹底的な検討の結果、アディダスはイージーブランドの生産を終了し、Yeと彼の会社へのすべての支払いを停止する決定を下しました」と発表し、正式な契約解除で話題になった。
巨額な資産を失ったカニエ
今回の騒動により、米経済誌『Forbes』によると、カニエの純資産のうち推定約2,200億円はアディダスとの契約によるものが占めていたという。今回の契約解消によってこれが全て失われ、彼の資産額は約590億円にまで減少したと伝えられている。
また今回の騒動によりアディダスだけでなく、バレンシアガ、ギャップとの契約も打ち切られたカニエは、贅沢なライフスタイルを維持するために、まずは高級車の売却に走ったという。
カニエは、メルセデス・ベンツがマクラーレンと共同開発した世界限定モデル(価格は1億1000万円、日本では2台のみの販売)「SLR Stirling Moss」をはじめ、ランボルギーニ (アヴェンタドールとウルス)、ブガッティ・ヴェイロンなどを含む膨大な数の車のコレクションを処分せざるを得なくなった。
これまでも様々な騒動を巻き起こしてきたが、今回の騒動により世界的ブランドをはじめ、友人、仕事仲間、家族を遠ざけたカニエ。今その行動の結果が、大きな代償と降りかかっている。
(フロントロウ編集部)