日本のZ世代の約5割が「子どもがほしくない」と回答した件が話題になっているが、海外のZ世代の子どもに対する価値観はどうなのだろうか?(フロントロウ編集部)

イギリスのZ世代も半数が子ども欲しくない、その理由は?

 全国の18歳~25歳500人を対象にビッグローブが実施した「子育てに関するZ世代の意識調査」で、Z世代の約5割が「子どもがほしくない」と回答した。

 子どもが欲しいかどうかという質問においては、イギリスのZ世代も日本と同じような結果に。2022年にイギリスの18~24歳2000人を対象にCashLady.comが行なった調査では、おおよそ半数にあたる46%のZ世代が子どもをもつ予定はないと回答。子どもを持ちたいと答えたのは37%。未定は17%だった。

画像: イギリスのZ世代も半数が子ども欲しくない、その理由は?

 子どもを持たない理由に関して言うと、日本での調査では「お金の問題」と答えたのは2割弱で、「お金の問題以外」が4割強という結果に。一方、イギリスのZ世代は半数以上がお金の問題を挙げたが、注目したいのが、43%が「子どもを持つことによる環境負荷に不安がある」を理由にしたこと。

 ただ、環境問題に対する不安と親になることへのハードルのリンクはZ世代に限らず世界的に増えている動きだ。アメリカの27~45歳607人を対象とした2020年の調査では、96%が気候変動に直面する現代に子どもを存在させることに不安を感じていると回答。GlobeScanが2022年に日本も含めた世界31ヵ国で合計29,293 人の成人を対象にした調査では、10人に4人(40%)が子どもを作るハードルとして環境問題を挙げた。

 さまざまな社会問題はつながっている。環境問題への対策要求は若い世代ほど高いことがさまざまなデータから分かっている。そんな若い世代の声を聞いてこそ、若い世代が子どもを作りたいと思える環境が作られる。ステークホルダーたちにとっては考えさせられるデータではないだろうか。(フロントロウ編集部)

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