パリで開催されたANREALAGEのショーが話題に
アンリアレイジ(ANREALAGE)は森永邦彦がデザイナーを務めるブランドで、パリ・ファッション・ウィーク中にマドレーヌ寺院で2023-2024年秋冬コレクションを開催。「=」と題された今回のショーは、ドイツの哲学者であり生物学者でもあるヤーコプ・フォン・ユクスキュルが提唱した「環境」を意味するドイツ語「Umwelt」から大きなインスピレーションを得たという。
今回のアンリアレイジのショーが、世界中で話題になっている。
アンリアレイジはフォトクロミックという太陽光によって色変わるという特性を持つ生地を取り入れている。この技術は、以前アンリアレイジが若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的としたプロジェクトであるLVMHプライズのセミファイナルに残った際、審査員を務めていたジジ・ハディッドやベラ・ハディッドを驚かせたことがある。
そして今回のショーでもその生地が使用された。まずモーリス・ラヴェルの「ボレロ」に合わせて真っ白な服を着用したモデルが登場。
するとモデルにUVライトが当てられ、みるみるうちにライトに反応して生地にデザインや色が浮き出てきた。
UVライトが当てられ、どんどん色やデザインが浮き出てくる様子は、現地でショーを見ていた人が思わず歓声をあげるほど。ショー後半には色つきの洋服にデザインを浮かばせるという手法もみせた。
今回この技術をフェイクファー、ベルベット、レース、ニット、ジャカード、サテンに取り入れ、UVライトを使ってどんどん服に命を吹き込んでいるようだった。(フロントロウ編集部)