「ほしい!」が詰まった防犯グッズを発表
セクハラやレイプなどから身を守るために、女性たちは日々気を使わなければいけないのが現実。男女共同参画局によると2021年の日本での強制性交等の認知件数は、1,388件で、強制わいせつの認知件数は4,283件と、両方とも前年に比べ被害が増えている。そしてこれはあくまで、通報されて認知されている件数。実際の加害はさらに多いと見られている。
女性が安全に暮らせるために、加害者の多くである男性への教育を進めることがまずは不可欠。一方で世界では、現状において女性が安全に暮らせるようサポートするイノベーションが増えている。例えばイギリスのブルネル大学の生徒が開発中の新技術が大きく注目されている
ブルネル大学の学生は、女性が身を守るためのグッズを数種類考案。1つ目は盗撮防止グッズ。日本でも頻繁に起こる盗撮。カメラが驚くほど精巧になり、なかなか防ぐことはできないものの、彼女が開発したポケットサイズの盗聴防止用の周波数帯変換器をカバンの底などに取り付けると、そこから赤外線が放たれ、下から撮影された映像の記録を邪魔することができるという。
2つ目は「デートレイプドラッグ」を検知するコップ。ここ数年、性的暴行などを目的にお酒などに混ぜられる「デートレイプドラッグ」という薬物が問題になっている。この「デートレイプドラッグ」は、味もにおいも色の変化も起こさないため混入に気付くことが難しく、飲んでしまうと正常な判断が困難になり、意識を失うこともあり、それを使って、暴行を働くという事件が多発。
この「デートレイプドラッグ」を検知するために、ヘンリー・コープランドという学生が、飲み物に薬物が混入されたことを検知すると赤く点滅するスマートセンサーを底面に組み込んだカップを考案。このコップは、食洗器で洗うことも可能で、お湯の熱でセンサーがリセットされるため、再利用できるという。
そして最後に紹介するのは、身に着けられる防犯ネックレス。このネックレスはデバイスの前面と背面に組み込まれたLEDライトと、危険を検知するモーションセンサーを利用するもので、LEDが作動すると、明るい閃光やストロボを放ち、フリッカーめまいと呼ばれる混乱と吐き気をもたらす効果で、犯人の注意をそらすことができるという。その間に女性は逃げたり助けを求めたりするということのよう
いずれもまだ開発中なため、今後商品化されることに期待したい。(フロントロウ編集部)