映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で俳優復帰した元子役のキー・ホイ・クァンが、映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のオーディションの裏話を明かした。(フロントロウ編集部)

『インディ・ジョーンズ』のオーディションを受けたのは弟だった

 映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』での演技が高く評価され、賞レースを総なめにしている俳優のキー・ホイ・クァンが、1984年公開の映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のオーディションの裏話を米Deadlineに明かした。

 この作品でハリソン・フォード扮する主人公のインディアナ・ジョーンズの若き相棒ショート・ラウンドを演じて子役として大ブレイクしたキーだが、この作品に出演するまでは演技の経験がなく、エンタメ業界で仕事をすることを考えたこともなかったという。『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』のオーディションを受けたのもキーではなく、彼の弟で、キーは弟の付き添いでオーディションに同席しただけだった。

画像: キー・ホイ・クァンと恩師スティーヴン・スピルバーグ監督。

キー・ホイ・クァンと恩師スティーヴン・スピルバーグ監督。

 「俳優を目指していたわけでありません。私は普通の子どもと同じように毎日小学校に通う、12歳の少年でした。1979年にロサンゼルスに移住しました。そして、その4年後、スティーヴン・スピルバーグとジョージ・ルーカスがショート・ラウンドになる中国人の子どもを探していたんです。彼らはあちこちでぴったりな子どもを探していました。でも、なかなか見つからず、なかばあきらめかけたときに、ロサンゼルスのチャイナタウンで募集をかけたんです。弟がそのオーディションに行ったんです。私は一緒に付いて行って、カメラの後ろで何をすべきか指導していました。それを見たキャスティングディレクターに、台本読みに興味はあるかと聞かれたので、イエスと答えました。翌日、スティーヴン・スピルバーグの事務所から運命的な電話がかかってきたんです」

 ちなみに、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『グーニーズ』などのヒット作に出演してアイドル的な人気を博すも、2000年前後に表舞台からひっそりと姿を消したキーは、日本で『エブエブ』の略称で親しまれる『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で約20年ぶりのスクリーン復帰を果たし、アカデミー賞の前哨戦として知られるゴールデン・グローブ賞の助演男優賞を受賞。さらに、アカデミー賞の助演男優賞にもノミネートされ、ちまたでは大本命と言われている。なお、アカデミー賞授賞式は現地時間3月12日に開催される。(フロントロウ編集部)

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