2023年3月8日の国際女性デーに、アウトモビリ・ランボルギーニ・ジャパンが女性だけのツーリングイベント「Lamborghini Ladies Bull Run」を開催。「あのランボルギーニを女性たちでツーリングできるの⁉」と驚きならがも、このスペシャルなイベントに参加してきた。その模様をレポート!(フロントロウ編集長 大柳葵理絵)

女性のみで走る特別な「ランボルギーニ レディース ブル ラン」

画像1: 女性のみで走る特別な「ランボルギーニ レディース ブル ラン」

 国際女性デーを祝した女性だけのツーリングイベント「Lamborghini Ladies Bull Run(ランボルギーニ レディース ブル ラン)」のお話をいただいた時には、正直驚いた。なぜなら、ランボルギーニといえばイタリアが世界に誇る高級車であり、「とにかく速くパワフルなスーパーカー」「男らしいクルマ」といったイメージが先行するからだ。

 エンブレムに描かれた猛々しい雄牛も象徴的だし、クリスティアーノ・ロナウド、フロイド・メイウェザー・ジュニア、ジャスティン・ビーバーなどトップクラスのセレブたちが、成功の証のようにランボルギーニ車を購入し、その際にはお披露目で乗りまわしている姿を見てきたからかもしれない。

画像: 女性ライターや編集者の方が集まり、「ランボルギーニ・ラウンジ東京」でブリーフィングがスタート

女性ライターや編集者の方が集まり、「ランボルギーニ・ラウンジ東京」でブリーフィングがスタート

 セレブ界にいる女性ドライバーも忘れてはいけない。ジャネット・ジャクソン、リアーナ、カイリー・ジェンナーなどの女性セレブたちもランボルギーニを愛用しているが、ツワモノ揃いなのも特徴で、一層にパワフルなイメージを強めているのだろう。

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 そんなイメージも相まって緊張の中、東京・六本木の「ランボルギーニ・ラウンジ東京」に到着。イタリア本社とニューヨークに続く世界で3拠点目となるラウンジで、ランボルギーニのコンセプトである「インフォーマルなラグジュアリー」という、ブランドの世界観や歴史を体験できる場所でツーリングについての説明が行なわれ、さらに気持ちが高揚してくる。

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 昨年の国際女性デーの初開催に続き、今年は2回目となった「Lamborghini Ladies Bull Run」は、タイトル通り女性だけでランボルギーニを体験できるといった、エクスクルーシブなイベントだ。

 ちなみにタイトルにある「ブル ラン」というワードは、エンブレムにもあるブル(雄牛)にちなんでツーリングを行なう時の名称で、今回は女性のみで走る「レディース ブル ラン」ということ。

画像4: 女性のみで走る特別な「ランボルギーニ レディース ブル ラン」

 運転についての説明も終了し、いざ、ツーリングのスタート地点である六本木天祖神社に到着すると、今回の「レディース ブル ラン」に用意された「Huracán STO(ウラカン STO)」「Urus Performante(ウルス ペルフォルマンテ)」「Urus S(ウルス S)」がついにお目見え! 

画像5: 女性のみで走る特別な「ランボルギーニ レディース ブル ラン」

 実際の車体を目の前にすると緊張はマックス! 思わずスタッフの方に「私が運転して本当に大丈夫なんでしょうか?」という、乗車直前に何を今さらといった恥ずかしい質問を投げかけてしまったが、「女性も運転しやすいと評判ですから大丈夫ですよ」と優しい言葉をかけてもらい、ついに出発へ。

ランボルギーニ史上最高のベストセラー「ウルス」でスタート

画像: 「ウルス ペルフォルマンテ」のドライブモードセレクトは、STRADA/SPORT/CORSA/RALLYの4つのモードが装備

「ウルス ペルフォルマンテ」のドライブモードセレクトは、STRADA/SPORT/CORSA/RALLYの4つのモードが装備

 私の「レディース ブル ラン」スケジュールは、行き道では「ウルス ペルフォルマンテ」に乗って六本木をスタートし、首都高速湾岸線道路を走って横浜へ。昨年オープンしたばかりのウェスティンホテル横浜で軽食休憩をとったのち、帰路は「ウルスS」に乗り換え、同じ順路を辿って六本木に戻るという贅沢なドライビングコース。

 「ウルス ペルフォルマンテ」と「ウルスS」は、2017年に登場したスーパーSUV「Urus(ウルス)」の高性能バージョンであり、4リッターV8ツインターボエンジンが搭載された新モデルだ。どちらも2022年の発表と同時に世界各国・日本国内でも予約が殺到し、発売と同時に即完売した。そんな話題のモデルを運転できるのか?とドキドキせずにはいられない。

画像: ランボルギーニ史上最高のベストセラー「ウルス」でスタート

 運転席に座って真っ赤なカバーを開いてエンジンスタートボタンを押すと、さすがランボルギーニな「ブオオオオオーン!」と大きなエンジン音が鳴り響き、それだけでテンションが上がる。

女性オーナーも増やし、これまでの常識を打ち破ったモデル

 スタート地点となった六本木天祖神社のある六本木7丁目界隈は、セレブが来日した際に極秘で訪れるレストランや飲み屋が密集しているのだが、そんな雑多な場所をこの大きな「ウルス」で走行できるのだろうか?と不安になった。しかしいざ運転してみると、なんともスムーズな走り出しで「あれ、運転しやすい!」と拍子抜けしたほど。

画像: 女性同士の「レディース ブル ラン」

女性同士の「レディース ブル ラン」

 運転席からは視界が広く、ステアリングは握りやすく、広く快適な室内空間が広がる。座席に施されたハニカム(亀甲柄)のステッチが、スタイリッシュなデザインかつ座りやすい。液晶パネルもビッグサイズで、マッサージ機能までついているではないか。

画像: カーボンファイバー製の軽量部品を広範に採用された「ウルス ペルフォルマンテ」

カーボンファイバー製の軽量部品を広範に採用された「ウルス ペルフォルマンテ」

 運転は快適そのもので、素早く滑らかに小回りが利くというのもこのボディの見た目からは想像がつかない事だろう。高速に乗っても運転は楽しくなるばかりで、走行安定性もずっしりとしかっりしていて頼もしい。

画像1: 女性オーナーも増やし、これまでの常識を打ち破ったモデル

 ランボルギーニが持つスーパー・スポーツカーの魂と、オフロードでも走行可能なSUVの実用的な機能性を融合した「ウルス」は、ランボルギーニ史上最短でベストセラーという新記録を達成し、新規顧客の獲得に大きく貢献したモデルだ。

 さらに女性オーナーも一気に増やし、これまでの常識を打ち破ってきたモデルというのも、運転してみるとすぐさまに納得した。

画像2: 女性オーナーも増やし、これまでの常識を打ち破ったモデル

 そんな「ウルス」をさらに向上させようとした考えから生まれたのが、今回運転した「ウルス ペルフォルマンテ」と「ウルスS」。より幅広く、さらに軽量に、そしてパワフルで、高いパフォーマンスを発揮することを目的に仕上げられたモデルなのだから、運転は快適そのもの。

 エクステリア、インテリア共に、どのクルマとも違う唯一無二のデザインと優れた機能性は圧倒的ながら、馴染みやすさもある。これぞ一流の設計だ。あまりの運転のしやすさに、もっと色々と堪能したいと思いながらも、気がつけば目的地のウェスティンホテル横浜に到着。

画像: 「ウルス ペルフォルマンテ」

「ウルス ペルフォルマンテ」

 夢のようなひと時のドライブはあっという間。ここでは同行した女性ライターの方々と女性ならではのクルマ話で盛り上がり、国際女性デーのカラーであるイエローが鮮やかな特別仕様のレモンケーキをいただきながら、優雅なブレイクタイムとなった。女性同士でクールでスリリングな体験ができて盛り上がるなんて、なんて素敵な国際女性デーだろう。

画像3: 女性オーナーも増やし、これまでの常識を打ち破ったモデル

ランボルギーニが熱心に取り組む、女性の地位向上

 一般的には“男らしい”イメージが強いランボルギーニのそのイメージも、少しずつ変わっていくのかもしれない。というのも、同社が会社経営における女性の地位向上を積極的に行なっているからだ。

 同社は、自動車メーカーで初めて「男女格差の解消に取り組んでいる」としてIDEM認定企業に認められたことを2022年11月に発表し、話題になった。

画像: 帰路はマットなカーキがスタイリッシュな「ウルスS」。

帰路はマットなカーキがスタイリッシュな「ウルスS」。

 自動車産業のような伝統的に男性の多い分野であり、そのトップクラスのランボルギーニが、賃金政策やキャリア機会など女性の地位を向上させるために業界を牽引してジェンダー問題に取り組んでいることは、これからさらに大きな意味を持つだろう。

 また同社はこれまで様々なテーマを掲げたツーリングイベントを世界中で開催して話題になってきたが、女性のみの「レディース ブル ラン」の開催は日本が初めてで、これを機に今後は他国でも開催が予定されているというから、さらなる盛り上がりにも期待したい。

画像: イタリアでは国際女性デーを「ミモザの日」ともいい、春の訪れを告げる黄色いミモザの花を、愛や感謝を込めて女性に贈る習慣がある。

イタリアでは国際女性デーを「ミモザの日」ともいい、春の訪れを告げる黄色いミモザの花を、愛や感謝を込めて女性に贈る習慣がある。

 今回のツーリングイベントを通して運転することの楽しみを再確認すると共に、“男らしいクルマ”といったイメージが先行してきた固定概念が一気に覆され、私も運転できるという自信と確信に繋がった。

 これこそが、女性の地位の向上を目指した国際女性デーに、ランボルギーニからのクールな贈り物だと感じた。ありがとう、ランボルギーニ!

Photographer : Naoto Hayasaka

(フロントロウ編集長 大柳葵理絵)

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