世界的大ヒットを記録している『RRR』だが、ラーマを演じたラーム・チャランは日本ファンの熱狂ぶりに驚いたよう。(フロントロウ編集部)

『RRR』ラーム・チャラン、日本ファンの愛に驚き

 2022年はファンから高い支持を得て大ヒットを記録した映画が多数生まれた年だったが、インド映画『RRR』の大躍進はすごかった。『バーフバリ』のS・S・ラージャマウリ監督が手掛けた作品は、ラーム・チャラン演じるラーマと、NTR Jr.演じるビームが絆を深める一方で、2人はそれぞれ秘密の使命があるという物語。

画像: 『RRR』ラーム・チャラン、日本ファンの愛に驚き

 ストーリーの面白さ、これまでに見たことのない映像の勢い、そしてインド映画にかかせない見る者を魅了する音楽などが完璧に合わさり、文化や感性の壁を越えて世界中でロングラン大ヒット。巨匠ジェームズ・キャメロン監督も“追いRRR”をしたほどで、3月12日に開催されるアカデミー賞授賞式では、劇中歌「ナートゥ・ナートゥ」がパフォーマンスされることが見どころとなっている。

 「ナートゥ・ナートゥ」のシーンは、日本ではラーマのセリフが「ナートゥをご存知か?」と訳されたことが秀逸だと、非常に高い評価を受けているが、ラーマ役のラームは米ETのインタビューで、「これはもう私たちの曲、『RRR』の曲ではなく、みんなの曲になりました。年齢も違う、文化も違う人々が愛してくれています。みなさんが歌詞を理解しているかは分かりませんが、ビートは生き生きしていますし」と語る。しかし、そんな彼にとっても日本での大ヒットっぷりには驚きだったよう。彼は続けて、日本の名前をわざわざ出して、自分には何が起こっているのか分からないとコメントした。

 「日本からアメリカまで、みんなが愛してくれていて、私には何が起こっているのか分かりません。私は第3者の立場から“何が起こっているんだ?”と眺めているみたいな感覚ですよ。振りつけを考えていた時には、こんなことは予想もしなかったです」

 じつは、日本における『RRR』ブームにはアメリカのエンタメ業界も驚いており、公開当時は米Varietyが「『RRR』は日本の興行成績で轟いた」と報じ、米Colliderは、「『RRR』が日本で記録破りの興行収入で公開、世界で1億5,000ドルに迫る」と伝えたほどだった。

 ラームは、ラージャマウリ監督の前作『バーフバリ』が日本で人気であることを知っており、来日時には「『バーフバリ』で貰った日本の皆さんからの沢山の愛を『RRR』で少し返せるかも」と話したこともあった。日本からの愛が伝わっているのは、ファンにとって嬉しいこと。

 来日中には監督や家族と観光も楽しんだラーム。

 彼は数日後に開催されるアカデミー賞授賞式に出席することは決定しており、ケイト・ブランシェットやトム・クルーズに会えるのが楽しみだそう。「ナートゥ・ナートゥ」のパフォーマンスはラーフル・シプリガンジとカーラ・バイラバが歌唱することは発表されているが、ラームとNTR Jr.があのダンスを見せてくれるかは不明。ぜひ彼らもパフォーマンスに参加するところが見たい!

(フロントロウ編集部)

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