『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』シーズン3の配信開始前にシーズン1とシーズン2を見返す。本作の魅力は、物語に関係のないセリフの数々に込められた思い。(フロントロウ編集部)

『テッド・ラッソ』は掛け合いのテンポの良さが魅力

 シーズン1もシーズン2も、エミー賞コメディシリーズ部門作品賞を受賞。さらに2年連続で最多部門受賞という稀に見る高評価と大ヒットを記録しているAppleTV+のドラマ『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』。その最終章であるシーズン3が配信開始となったので、前2シーズンを見返したら、やっぱり面白かった!

 アメリカ人でアメリカンフットボールのコーチだったテッド・ラッソが、イギリスでプレミアリーグのサッカーチームの監督に就任することで始まる本作。コーチ陣や経営陣、選手など、多くのキャラクターが登場し、みんなが交流するなかで生まれる絆や変化に心温まる作品に仕上がっている。

 そんな本作の魅力は、輝きを放つ数々のセリフややり取り。

画像: 『テッド・ラッソ』は掛け合いのテンポの良さが魅力

 レベッカがキーリーを雇うことにした時に、キーリーは友達だからって仕事をオファーしないでと話すが、レベッカは“男性たちはそうやって仕事を得てきた”と返したことは、現代社会への皮肉で聞いていて気持ちが良い。また、ノラがサッカーチームのオーナーになることに興味が出た理由として、“あなたがオーナーになったから興味が出た”とレベッカに話すことは、大人である自分たちの行動が、次世代に希望と影響を与えられることを感じさせる。

 さらに、テッドを演じるジェイソン・サダイキスはコメディアンであるため、彼のセリフはもはや全部にユーモアが含まれているし、ロイとジェームズの会話からは、不器用な2人がぶつかり、サッカー技術だけでなく性格も切磋琢磨していることが分かる。

 シーズン3では、闇落ちしたネイトの言動にもより一層注目。あの仲間たちにもう会えなくなるなんて寂しいけど、最終章を見届けたい!

(フロントロウ編集部)

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