電話の盗聴など違法な手段で情報収集を行なったとして、英大衆紙Daily Mailの発行元を訴えたヘンリー王子が裁判のためにイギリスに帰国した。なお、ヘンリー王子はこの裁判を通じて再び王室を批判している。(フロントロウ編集部)

ヘンリー王子が裁判のために帰国

 王室離脱後、妻のメーガン妃とともにアメリカに移住したイギリス王室のヘンリー王子が、裁判に出廷するためにイギリスに緊急帰国した。ヘンリー王子は、英大衆紙Daily Mailの発行元であるAssociated Newspapers Ltdが電話の盗聴や銀行口座への不正アクセスなど違法な手段で個人情報を入手したとして、シンガーのエルトン・ジョンや俳優のエリザベス・ハーレイらとともに同社を提訴している。

画像: ヘンリー王子が裁判のために帰国

 ヘンリー王子は、2019年にも電話を盗聴されたとして英The Sunの発行元であるNews Group Newspapers(以下NGN)を訴えているが、陳述書ではそのことにも触れて、「(王室から)電話の盗聴について何も知る必要はないと明言されました。厄介な問題を引き起こすことになるから、ロイヤルファミリーのメンバーが証人席に座ることはないと」、「NGNによる電話の盗聴について、王室が私に長いあいだ情報を隠していたことは疑いようがありません。このことは、近年、私自身がさまざまな法的アドバイスを受けたり、代理人を立てたりして自分自身の主張を追求するなかでようやく明らかになったことです」と、王室が盗聴の事実を知りながら隠し続けていたことを批判。

 なお、ヘンリー王子いわく、NGNの標的になった可能性のあるロイヤルファミリーのメンバーは他にもいるが、彼らがそのことについて王室に訴えたことがあるかどうかはわからないという。

 ちなみに、ヘンリー王子がイギリスに帰国するのは、昨年9月に行われたエリザベス女王の葬儀以来のこと。王室や家族について批判的なことが書かれたヘンリー王子の回顧録『Spare(原題)』が出版されてから初めての帰国ということもあり、イギリス滞在中に、ヘンリー王子が疎遠になっている父チャールズ国王と兄ウィリアム皇太子と会うのかどうかにも注目が集まっている。

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