82歳の老人が、線路上で排尿していたところを列車に飛ばされた牛が激突して亡くなるという奇妙な事故で悲劇的な死を遂げた。

インドの社会問題が事故に繋がる

 現地時間19日、急行列車が牛の群れにぶつかり、飛ばされた牛の体部が約30メートル離れた場所に立っていた82歳の老人に衝突するという事故がインドのラジャスタン州アルワールで起きた。

 事故は、時速160キロに達する列車が走る地帯で牛が線路に迷い込んだことがきっかけで発生。定年前はインドの鉄道で電気技師を務めていたという男性は、用を足すために線路沿いにいたそう。事故が起きた時、近くにいた別の人は飛んできた牛の一部をかわすことができたが、男性は直撃を受けて、現場で死亡が確認されたという。

 事件を報じたIndia Timesなどによると、インドでは牛がからむ鉄道事故が多発しており、安全規制の改善を求める声が上がっているという。 ヴァイシュナウ鉄道大臣は2023年2月、連邦議会に対して、線路沿いのゴミの清掃や野草の除去をはじめとした対策を進めているとコメント。また、インド西武鉄道は、動物が線路に迷い込むのを防ぐための金属フェンスを設置している。

(フロントロウ編集部)

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