レズビアンドラマの金字塔『Lの世界』や配信中の続編『Lの世界 ジェネレーションQ』のキャストたちが、レズビアン可視化の週を祝うためにホワイトハウスを訪れてスピーチを行なった。(フロントロウ編集部)

レズビアン当事者やアライが集まり、レズビアン・ヴィジビリティ・ウィークを祝う

 レズビアンドラマの金字塔である『Lの世界』や、現在配信中の続編『Lの世界 ジェネレーションQ』のキャストであるジェニファー・ビールス、レイシャ・ヘイリー、キャサリン・メーニッヒが、プロデューサーのアイリーン・チェイケンと一緒にホワイトハウスを訪問。

画像1: ©Kate Moennig/Instagram

©Kate Moennig/Instagram

 クィアであることを公表している史上初のホワイトハウス報道官であるカリーヌ・ジャン=ピエールと共に、レズビアン女性たちの存在と彼女たちが直面する問題にスポットライトを当てる、4月24日~30日にの「レズビアン可視化の週(レズビアン・ヴィジビリティ・ウィーク)」を祝った。

画像: レズビアン当事者やアライが集まり、レズビアン・ヴィジビリティ・ウィークを祝う

 ジャン=ピエール報道官はホワイトハウス会見室で、当事者として「社会において(当事者の)可視化とレプリゼンテーションがあることがどれだけ大切かを知っている」と語り、「私たちのコミュニティに存在する多くの人は、『Lの世界』から多大なる影響を受けてきました」と、レズビアンドラマの金字塔となった『Lの世界』を称賛。続編である『Lの世界 ジェネレーションQ』で2人のメインキャストが結婚したシーンについては、「全米のクィア女性にとって、とても大きな意味を持った」と称えた。

画像2: ©Kate Moennig/Instagram

©Kate Moennig/Instagram

 そしてイベントでは、アメリカの保守的な州で進められている「ブックバン(※子どもに“不適切”とする本を図書館の棚に置くことを禁止する活動。LGBTQ+関連の本が多く禁止リストに載せられている)」や、「ゲイと言ってはいけない法(※初等教育で性的指向について話すことを禁じる法)」、トランスジェンダーの子どもたちの権利を侵害する法案の提出についても触れられた。

 ドラマでアリス役を演じ、レズビアンであることを公表しているレイシャ・ヘイリーは、「可視化(ヴィジビリティ)とは、自分の存在を見てもらえるということだけではなく、自分が見ることができるということなのです」と語り、「テキサス州でLGBTQIAの本を棚に残すための活動をしている図書館員のみなさん、私たちからはあなたが見えています。ラビ、牧師、聖職者としてコミュニティをリードするLGBTQIAのみなさん、私たちからはあなたが見えています。ジェンダー適合ケアを得る権利を失おうとしているミズーリ州のLGBTQIAコミュニティ、私たちからはあなたが見えています。アイダホ、ウィスコンシン、アラバマ、テネシーに住む、(女性の中絶の権利を認めたロー対ウェイドの判決を覆した)ドブス裁判の判決の影響を受けているLGBTQIAコミュニティ、私たちからはあなたが見えています。そして、LGBTQIAであることを公表している人として初めて報道官になった方、私たちからはあなたが見えています。可視化は家庭や地域社会から始まります。そして、たとえあなたが攻撃を受けていると感じていても、私たちからはあなたが見えていることを知ってください」とスピーチした。

 さらにジャン=ピエール報道官は、保守派や過激派が「私たちが闘って得た可視化や進歩をまき戻そうとしています」として、そんな時だからこそ、政府、テレビ番組、企業や機関にLGBTQ+の人々が存在し、彼らの存在が可視化されることが、「今まで以上に大切だ」と付け加えた。(フロントロウ編集部)

This article is a sponsored article by
''.