2023年に創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニー。世界一有名なキャラクターであるミッキーマウスを筆頭に、ディズニー社が100年という長きにわたって世界中の人々から愛され続けている多くのキャラクターを生み出し続けてこられた理由とは? 『ライオン・キング』のシンバや『リトル・マーメイド』のアリエル、『美女と野獣』のベル、『アラジン』のジャスミン、『プリンセスと魔法のキス』のティアナなど、ディズニーを代表するキャラクターを生み出し続けてきた伝説のアニメーター、マーク・ヘン氏が来日したタイミングで貴重なインタビューを行うことができたので、ディズニー社の歴史の半分近くをアニメーターとして支えてきたマーク氏に、ディズニー・アニメーションの極意を訊いた。(フロントロウ編集部)

マーク・ヘン氏にディズニー100周年記念インタビュー

 2023年に創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニー。今でこそ、世界各地のテーマパーク事業をはじめ、ピクサーやマーベル、ルーカスフィルムといった様々なスタジオの作品など、幅広い事業で知られる同社だが、そのルーツといえばディズニー・アニメーション。同社は1937年に世界初の長編アニメーション作品として発表された記念すべき1作目『白雪姫』を皮切りに、2022年に公開された『ストレンジ・ワールド/もうひとつの世界』まで、これまでに61の長編アニメーション作品を世に送り出してきた。

画像1: ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』 12月15日(金)全国公開 © 2023 Disney. All Rights Reserved.

ディズニー100周年記念作品『ウィッシュ』
12月15日(金)全国公開
© 2023 Disney. All Rights Reserved.

 世界一有名なキャラクターと言っても異論はないだろうミッキーマウスを筆頭に、初期の頃から白雪姫やピノキオ、ダンボ、バンビ、ピーター・パン、ティンカー・ベルなど、世界中の人々から今なお愛され続けているアイコニックなキャラクターたちを長編アニメーション作品で生み出してきたディズニー。誰もが共感できるストーリーテリングとキャラクターで世界中の人々を魅了してきたディズニーだが、7歳の頃に『シンデレラ』を観たことをきっかけにディズニーのアニメーターを志したマーク・ヘン氏も、ディズニーの世界観に人生を変えられた1人。

 そんなマーク氏は、故ウォルト・ディズニーが出資したことでも知られるカリフォルニア芸術大学(カルアーツ)でアニメーションを学んだ後で、1980年に晴れてウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのアニメーターに。ディズニーのレガシーを受け継ぎ、『ライオン・キング』のシンバを誕生させたほか、“プリンセス・ガイ”の異名もとる彼は、『リトル・マーメイド』のアリエルや『美女と野獣』のベル、『アラジン』のジャスミン、ムーランといった、“ディズニー・ルネサンス”として知られる1990年代頃に訪れたディズニー黄金期の1つを支えたプリンセスたちの生みの親でもある。

画像: 来日してウォルト・ディズニー・ジャパンで取材に応じたマーク・ヘン氏。1980年に『キツネと猟犬』の制作に携わって以来、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのアニメーションチームのみならず、業界においても主要なクリエイターの一人であり続けている。1983年には、ミッキーマウスが 30年ぶりにスクリーンに登場する作品となった『ミッキーのクリスマス・キャロル』で、ミッキーマウスのアニメーションを担当。業界で最も多作で尊敬を集めるアニメーターの一人となり、2013年にはアニー賞でアニメーション界の生涯功労者としてASIFA-Hollywoodからウィンザー・マッケイ賞を授与された。 © Disney

来日してウォルト・ディズニー・ジャパンで取材に応じたマーク・ヘン氏。1980年に『キツネと猟犬』の制作に携わって以来、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのアニメーションチームのみならず、業界においても主要なクリエイターの一人であり続けている。1983年には、ミッキーマウスが 30年ぶりにスクリーンに登場する作品となった『ミッキーのクリスマス・キャロル』で、ミッキーマウスのアニメーションを担当。業界で最も多作で尊敬を集めるアニメーターの一人となり、2013年にはアニー賞でアニメーション界の生涯功労者としてASIFA-Hollywoodからウィンザー・マッケイ賞を授与された。

© Disney

 1980年に入社し、最初の作品としてディズニー24作目の長編アニメーション作品である『きつねと猟犬』に携わって以来、今年で入社43年目を迎えるマーク氏は、ディズニー100年の歴史のその半分近くを主要アニメーターの1人として支えてきた。「すべてのキャラクターが特別な仕事でした」と、2023年4月に来日したマーク氏はインタビューでこれまでの自身のキャリアを振り返る。

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