飛行機の中で靴を脱いで裸足になるのはアリ?ナシ?
飛行機に乗る時、とくに長距離フライトの場合、機内では靴を脱いでくつろぎたい人も多いはず。
しかし、米Insiderのインタビューに答えた4人の現役客室乗務員によると、靴を履かないまま機内を歩き回るのは絶対にオススメできないとのこと。
「トイレの床が濡れていることがあるとがあるでしょ」、「あの液体、たぶん体液だから」とある客室乗務員は言う。また、別の客室乗務員も「何を置いても、靴を履いてください」と訴えた。乱気流などにより床に散らばった尿は、乗客に踏まれ、そのまま通路の奥まで広がることがあるらしい。「機内を裸足や靴下だけで歩き回るなんて、とんでもなく不潔です」と語気を強めた。
アメリカのニューメキシコ州立大学で教鞭を取る公衆衛生学の教授も、飛行機のトイレの床の液体は、ほぼ間違いなくただの水ではないと2021年に米Huffington Postを通じて注意を促している。教授は、「長距離フライトで、子どもをはじめ多くの人が裸足でトイレに行くのをよく見かけます」としたうえで、「これは非常に不衛生な習慣で、とくに足に傷があったり怪我をしている人にとっては感染症にかかる可能性のある危険な行動です」ときっぱり。機内を歩くときは、靴を履くべきだと忠告している。
ちなみに、「Two Guys on a Plane」というブログを運営するデルタ航空の客室乗務員のリッチ・ヘンダーソンは、衛生面以外の理由でも機内での靴の着用(※とくにつま先まで覆われた靴)を推奨している。「大きい空港を利用する場合、長い距離を歩いたり、ときには走ることもあるでしょう」とリッチ。「目的地によっては、飛行機に搭乗する際に、階段やタラップを使うこともあります。だから、どんな状況でもちゃんと歩けるように、実用的な靴を履くべきです」と、アドバイスしている。
いかなる理由にせよ、飛行機を利用する際は裸足になることは避け、どうしても靴を脱ぎたい場合は機内用のスリッパなどに履きかえる方がよさそうだ。(フロントロウ編集部)