“リアルウォーリー”はイタズラからはじまった
1987年にイギリスで発行されて以来、全世界で7500万部以上の売り上げを誇る絵本『ウォーリーをさがせ』。子どもの頃、本の見開きいっぱいに描かれた細かいイラストの中から、夢中でウォーリーを探した人は多いのではないだろうか。
絵本の中の架空の人物であるはずのウォーリー。しかし、現実の世界で自らがウォーリーに扮し、人々が思わずクスッと笑顔になってしまうような写真を撮っている男性がいると米Peopleが報じた。
カナダのバンクーバーに住むアンドリュー・ピックは、普段は設計技術士として働く39歳の男性。アンドリューは、たまにリアルウォーリーに扮しては人混みに紛れ込み、観光客などの写真に“写り込む”ことを趣味にしている。
Can You Find Him? Real-Life Where's Waldo Has Fun Standing Out in a Crowd https://t.co/eNZybAslhQ
— People (@people) May 15, 2023
アンドリューが「フォトボム(Photobomb)」に最初にハマったのは、フィラデルフィア大学に在籍中のこと。週末に友人らとニューヨークに繰り出しては、観光客の写真に紛れ込むといった遊びをしていたという。「フォトボム(Photobomb)」は、直訳すると「写真爆弾」。他の人の写真にふざけて写り込む行為だが、欧米では悪意のないイタズラとして認識されている。
2012年に仕事のためにドイツに移り住んだアンドリューは、いよいよフォトボムを本格的な趣味にしようと、ウォーリーのコスチュームを購入。観光地に出向いては、ウォーリー姿で人々の写真に写り込み、帰宅後に誰かがインスタグラムで自分をタグ付けしていないか探すのをひそかに楽しんでいた。
2014年には、自分のインスタグラムアカウントを開設。機会があるごとにウォーリー姿の自分を友人や同僚に撮影してもらい、写真を投稿している。「みんなが笑顔になって『ウォーリーを見つけた!』と言います」とアンドリュー。「すごくウケているのがわかります」とPeopleのインタビューに答えている。
ちなみに、シアトルのマーケットからメキシコの古代マヤ文明遺跡にまでコスチュームを持参し、リアルウォーリーに扮するアンドリューだが、とりわけ来年開催予定のバンクーバーマラソンの広告に自分が写り込んだ写真が採用された際には非常に興奮したそう。
アンドリューのインスタグラムから何枚か写真をピックアップしたので、ぜひ探してみて!
(フロントロウ編集部)