来たるディズニーの実写版『モアナと伝説の海』でエグゼクティクティブ・プロデューサーを務める、オリジナル版モアナ役声優のアウリィ・クラヴァーリョが、実写版ではモアナを再演しないことを明言。プロデューサーとして同作のキャスティングに多様性を反映できるよう務めることを宣言した。(フロントロウ編集部)

実写化が発表された『モアナと伝説の海』

 先日、実写映画化されることが発表されたディズニーの『モアナと伝説の海』。日本では2017年に公開されたオリジナルのアニメーション作品は、太平洋の島々を舞台に、自分の運命を見つける勇敢なモアナ(アウリィ・クラヴァーリョ)が、伝説の半神マウイ(ドウェイン・ジョンソン)と共に、故郷を救うために神秘的な海を旅する姿を描いた作品。

画像: 実写化が発表された『モアナと伝説の海』

 実写化は、自身もポリネシアのサモア系のルーツを持つマウイ役の声優ドウェインによって発表されており、ドウェインとアウリィがプロデューサーとして参加することも明らかに。

 発表に際してドウェインは「この物語は私の文化であり、私たちの民族の優しさと戦士の強さを象徴するものです。マウイと再会する一生に一度のこの機会は、私の亡き祖父、ピーター・メイビアのマナと精神にインスパイアされたものであり、私にとって非常に深いものなのです。なぜなら、ポリネシア人としての私たちの核である音楽とダンスの領域ほど、私たちの民族の物語、私たちの情熱、そして私たちの目的を称えるのに最適な世界はないのですから」とコメントした。

プロデューサーとしてアウリィ・クラヴァーリョが掲げる目標

 北米では2016年に公開されたオリジナル版では、前述のドウェインと同様、主人公マウイ役にも、ハワイ出身でプエルトリコ系のルーツを持つアウリィが抜擢されるなど、キャスティングにレプリゼンテーションが反映されたが、実写化作品でも同様に、キャラクターにそのルーツを持つ俳優をキャスティングするというレプリゼンテーションを反映するつもりだという。

画像: プロデューサーとしてアウリィ・クラヴァーリョが掲げる目標

 今回、インスタグラムに投稿した動画で「14歳でモアナ役にキャスティングされたとき、それは素晴らしい形で私の人生を変え、私のキャリアが始まりました」と、モアナ役の声優に抜擢された当時を振り返ったアウリィは、「実写化でのリテリング版では私は再演しません」と明言した上で、次のように続けた。

 「私たちが伝えたいキャラクターたちやストーリーの適切なレプリゼンテーションが不可欠だと私は信じています。そういうわけで、私はこの映画のエグゼクティブ・プロデューサーとして、モアナの勇敢なスピリットや否定しようのないウィット、そして感情的な強さを描写してくれる次の女優を手助けするのが待ちきれません」。

 実写化作品に関しては、まだキャスティングなどの詳細は発表されていないが、アウリィはモアナのルーツを体現する、次のモアナ役にバトンを繋ぐことを楽しみにしているという。「このバトンを太平洋諸島出身の若い女性に引き継ぎ、モアナのストーリーにインスピレーションを与えた太平洋諸島の素晴らしい人々や文化、コミュニティを称えられることを心から光栄に思っています。あらゆる美しい太平洋諸島のレプリゼンテーションを見られることを私も楽しみにしています」と語った。(フロントロウ編集部)

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