利用できる医療機関が急増!対応の疾患も幅広く
忙しくても治療が受けられたり、通院による二次感染が防げたりとメリットがあるオンライン診療。欧米と比べて普及が進んでいなかった日本でも、コロナ禍以降に規制が緩和されたことで普及が進んでおり、総務省のデータによると利用できる医療機関の数は制度改定前と比較して、1年で9.7%から15.2%に急増。
さらに以前は限定的だった対象疾患も、発熱外来や慢性疾患など利用できる診療科や疾患が増え、初診から利用できる医療機関も増えており、ますます利用しやすい環境となっていくことが期待されている。
利用者が最も多いのは20〜40代の女性!子供の受診にも活用
では、日本ではどんな人たちに利用されているのか。日本最大規模のオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS(クリニクス)」の登録者分布によると、10代から最高齢は90代までと幅広い年齢層に利用されており、最も利用が多いのは20~40代の女性。
女性は男性と比較して、婦人科や皮膚科など通院する機会が多い傾向にあるため、忙しい現代女性にとって、通院負担を軽減できるオンライン診療が役立っているよう。
忙しさのあまり病院に行けないというのは、まさに悪循環。空いてる時間にオンライン診療を上手に活用して自分の身体をケアをする方法は、今後さらに需要が高まりそう。
また、厚生労働省のデータによると、利用率の約4分1を占めているというのが0~10歳の年齢層。仕事に育児に忙しい子育て世代にとっても子供の通院に使えるオンライン診療は役立っており、女性が家族の健康管理を担うことが多い実情も、20~40代の女性の利用者が多い背景につながっていると推測される。
利用経験者の84%がオンライン診療の継続を希望
これからさらなる拡大が期待されるオンライン診療は、利用経験者による継続利用の意向はかなり高いのも注目したいポイント。
「CLINICS」を運営する株式会社メドレーが実施した意識調査によると、オンライン診療を利用したことがある人のうち84.1%が利用を継続したいと回答。オンライン診療を利用することのメリットについては、56.5%の人が「移動にかかる時間や診療・会計の待ち時間をほかの事に使えるようになる」と回答しトップとなっている。
また、利用したことのあるオンラインサービスとしては利用経験者は18.5%に留まったものの、利用したことはないが今後利用してみたいオンラインサービスを聞いた項目では、オンライン診療がトップに選ばれた。
利用者の満足度や未経験者の興味関心から見ても、多忙な現代生活のニーズに応えるオンライン診療は、今後さらに注目を浴びることは間違いない。
利用者はこんなシーンで活用している
●子供の急な発熱、症状は軽いけど病院に行った方がいいのか判断に迷う。
●更年期やPMS等、女性特有の症状や、ビタミン剤やピルの処方のための定期的な通院が実は負担。
●家族に受験生がいるので、通院したいけど二次感染が特に不安。
●出産後、慣れない育児に気分の落ち込みが激しい。産後のメンタルケアに。
●不妊治療をしているけど働きながらの通院スケジュール管理が大変。
オンライン診療は活用方法によって、時間の節約以外にもそれぞれの生活やニーズに合ったメリットが得られるよう。
国内最大規模のオンライン診療・服薬指導アプリ「CLINICS 」
今回の利用者データや活用事例を提供してくれた、株式会社メドレーが展開する「CLINICS」は、2021年12月以降にNTTドコモと共同運営を開始し、アプリランキングでもつねに上位を獲得するオンライン診療・服薬指導アプリ。
オンライン診療だけでなく、対面診療の予約や事前問診、会計まで含めシームレスな医療体験を提供するサービスで、さらに診察後の薬の受け取りや管理もスムーズに行なえる機能も充実。診療から処方までを一気通貫してサポートする。
忙しい現代女性にとって、限られた時間のタイムマネジメントの助けとなってくれるオンライン診療。まだ試してみたことがない人は、対面診療とオンライン診療を上手く使い分けていくことを視野に入れてみては。(フロントロウ編集部)