スプラッシュ・マウンテンでキャストがゲストに注意したこと
現地時間5月30日、米カリフォルニア州アナハイムのディズニーランドにある人気アトラクション、スプラッシュ・マウンテンが大規模リニューアルのため閉鎖した。
黒人描写に関して批判の声が絶えなかった1946年公開のディズニー映画『南部の唄』をテーマにしたスプラッシュ・マウンテンは、2020年、黒人に対する人種差別に抗議するムーブメント「Black Lives Matter(ブラック・ライヴズ・マター/黒人の命には価値がある)」の後押しもあって、設定を変更することが発表された。
ディズニーアニメ史上初の黒人プリンセスであるティアナをフィーチャーした、アニメ『プリンセスと魔法のキス』の世界観や、物語の舞台となったルイジアナ州南部のニューオーリンズの風景をテーマにしたライドに生まれ変わる予定で、アトラクションの名称も「Tiana's Bayou Adventure」に変更される。この改変によって、映画『南部の唄』の挿入歌で、スプラッシュ・マウンテンのテーマ曲でもある「ジッパ・ディー・ドゥー・ダー」ともお別れとなる。
最終日には乗り納めをしようと長蛇の列ができ、“あるもの”をアトラクションから持ち去ろうとするゲストも現れた。その影響で、アトラクションの走行中に少々変わったアナウンスが流れる場面もあった。
「水を収集するのはご遠慮ください。(心当たりのある方は)水を捨ててください」
なお、そのアナウンスを聞いた一部ゲストからは、“そんなことする人いるの!?”という驚きと呆れにも近い笑いが起きた。
今年1月、米フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートのマジック・キングダムにあるスプラッシュ・マウンテンが同様の理由で閉鎖した際も、水を盗むゲストが現れ、eBayなどのオークションサイトで高値で出品された。(フロントロウ編集部)