自重トレーニングとウエイトトレーニングの違いって?
筋力トレーニングで自分の理想のボディに近づけるためには、目標に合った種類の筋トレを取り入れることが大切。そのためにまず知っておくべきなのが、自重トレーニングとウエイトトレーニングの違い。
トップアスリートから高齢者までのリハビリやトレーニングを提供するスポーツ整形外科「医療法人藍整会 なか整形外科」の理事長である樋口直彦医師は、2つのトレーニングの違いについて「自重トレーニングは自分の体重を負荷にして行なうトレーニングのことで、ウエイトトレーニングはマシンやダンベルの負荷を利用して行なうトレーニングを指します」と説明。
この2つのトレーニングでは、筋肉のつき方にもそれぞれ違いが出てくる。筋肉のつき方と、自分に合う方法の見極め方について樋口医師が明かした。
自重トレーニング:バランスよく筋肉を鍛えられる
自分の体重を負荷にして行なう自重トレーニングによる筋肉のつき方の特徴は、広範囲の筋肉をバランスよく鍛えられること。樋口医師は、「自重トレーニングは、バランスよくベースになる筋肉を鍛えることができます」と説明。
そのため、引き締まったボディラインをつくりたい人がぴったりだという。また、パフォーマンスを上げて動ける体を目指したいという人も自重トレーニングを取り入れるといいそう。一方筋肉を大きくしたい人には、どちらかというと自重トレーニングは不向きだと明かした。
自重トレーニングをしっかり効かせるにはコツもあるそうで、樋口医師は「10回3セットなど回数を決めるのもよいですが、回数を決めず限界を迎えるまで回数をこなすとより効果的です」と説明。さらに反動をつけずゆっくりした動作で行ない、インターバルは短めの30秒程度にするのがオススメだそう。
ウエイトトレーニング:大きな筋肉を鍛えられる
ウエイトトレーニングによる筋肉のつき方について樋口医師は、「ウエイトトレーニングではピンポイントで大きな筋肉を鍛えることができます」と話し、魅せる大きな筋肉を手に入れたい人にぴったりの筋トレだと明かした。
またウエイトトレーニングの初心者にオススメのトレーニングについて樋口医師は、「ダンベルでもバーベルでも水入れたペットボトルでもよいので、王道のスクワットやベンチプレス、デッドリフトでウエイトトレーニングの基本を身に着けることがオススメです」と推奨。これを身に着けることで、ほかのトレーニングも効果的に行ないやすくなるのだという。
続けて初心者にオススメの重量の目安について聞いてみたところ、樋口医師は筋肉を大きくしたいなら10回上げられる重量、筋肉を大きくせず持久力を上げたいなら20回上げられる重量を選ぶよう勧めた。
自重トレーニングとウエイトトレーニングの筋肉のつき方の違い。ちなみに2つの両方を取り入れるのもOKだそうで、樋口医師いわくその場合は半々で取り入れるのがオススメだそう。
教えてくれたのは…樋口 直彦医師
スポーツ整形外科としてトップアスリートから高齢者までのリハビリやトレーニングを提供する「医療法人藍整会 なか整形外科」の理事長。
バレーボールVリーグのサントリーサンバーズのチームドクターも務める。
「医療法人藍整会 なか整形外科」公式サイト:nakaseikei.com