ステーキをこよなく愛する62歳の男性が、ダニに咬まれたことで肉が食べられなくなってしまったと嘆いた。(フロントロウ編集部)

ダニに咬まれたことで牛肉・豚肉・乳製品がNGに

 自身を「肉食家」と呼ぶほど肉を食べるのが大好きだという62歳の男性を、とんでもない悲劇が襲った。この男性が米ニュージャージー州の地元メディアNJ.comに話したところによると、ダニに咬まれたことで、牛肉や豚肉、乳製品に対するアレルギーを発症してしまったという。

 男性の悪夢は、身体に痛みを伴う発疹が出て目覚めたある夜中から始まった。医師に診てもらったものの原因は特定できず、対症療法としてステロイドが処方されたそう。しかし薬が切れると、男性は再び発疹に悩まされたという。

 医師が「α-gal症候群」の可能性を指摘したのは、それから数か月後のこと。ダニによってアレルギーが発症するという話を聞き、症状が出る数週間前に娘のために木を切り倒す作業の手伝いをしたことを思い出した男性。その後、血液検査でα-gal症候群であることが確定した。

 α-gal症候群(AGS)はローンスターダニなどのマダニに咬まれることで発症するもので、内閣府の食品安全委員会は「α-gal症候群(AGS)の人々は、レッドミート(牛肉、豚肉及び子羊肉等)に含まれるα-gal糖に対して軽度から重度のアレルギー反応を示す可能性がある」としている。場合によっては、肉や乳製品を食べてから2〜6時間後に、呼吸困難や蕁麻疹、顔の腫れ、アナフィラキシー反応などの症状が現れる可能性があるという。

 誰だって突然肉アレルギーになってしまったらショックだろうが、この男性は相当な肉好き。正確には、牛肉、豚肉、乳製品はダメだが、鶏肉や魚介類は食べることはできる。しかし男性は「このような選択肢の狭い食事」は嫌だと主張しており、「食べることは人生の意味だ」とする男性は「イライラするんだ。食べ物が敵になってしまった」と言い、不本意な菜食主義への転向が夫婦関係すら危うくしてしまっていると語っているという。

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