ルーズリーシュでリラックスした散歩をするためのコツとは?
犬を家族として持つことや、日々の散歩をすることは、人間に身体的・精神的なプラスがあることは明らかになっているが、一方で、散歩中に犬が元気すぎるあまりルーズリーシュ(※リードがたわんだ理想状態)を維持しにくかったり、犬が人や犬に飛びついてしまうことがあったりと、不安がある人もいるかもしれない。そんな方に、米ソルトレイクシティのドッグトレーナーであるアンドレア・イザベルが、5つの解決策をインスタグラムで提案した。
1.愛犬にとっての「リード」の関係を再定義しよう
散歩用のリードを手にしたときに、「愛犬が鳴いたり、クルクル回ったり、あちこち走り回ったりし始めたら、自分が何をしているか確認してみて。犬を興奮させてない?」とイザベル。「犬の散歩を改善しようとしているなら、まずはここから始めてみて。リードをつけてから、どこにも行かないで犬が落ち着くまで待ちましょう。何も言わないで。愛犬を10分ほどその場で落ち着かせても良いでしょう。落ち着いたら、静かにリードを取り、ドアまで誘導して」。
2.ドアの前で立ち止まり、敷居マナーを守らせる
「ドアに手をかけて開けようとする時、犬はどこにいる?飼い主がそこにいることを認識することなく、(外へ)突破しようとしてる?」と、犬の状態チェックを勧めたイザベル。玄関口で犬が我先に前(外)に出ようとする行為を許すと、その姿勢は散歩中も続く可能性がある。そういう時は、「穏やかな態度で、ボディランゲージや空間的圧力とリードを使いながら、犬が敷居の存在を尊重するようにして敷居マナーを教えて。通っていいよという合図は、自然なアイコンタクト!穏やかに、だけど立ち止まらずに犬を外へと導いて。ドアを通り抜けてから、リードで誘導して犬をお座りさせて、ドアを閉めましょう」とアドバイス。
3.散歩の準備を整える
外に出たら、「急いで散歩を始めないで」とイザベル。少し歩いて、180度方向転換をしたり、後ろに歩いたりして、犬がきちんとついてくるか確認して、「うまく飼い主に合わせられたことのご褒美としてアイコンタクトを強化」するべきだそう。「犬のボディランゲージにも注目しましょう。耳は前に向いていて、目は素早く周囲を見渡している?愛犬のことを知ろう。緊張してる?敏感?それとも強引?道具やコミュニケーションを使って、犬の気持ちを落ち着かせ、集中させるよう取り組んで。散歩は飼い主が主導して絆を深める時間。リードは争いではなく、つながりを示すものであるべき」
4.誰が誰をリードしているのかを考える
「散歩中、犬はどこにいる?もし犬が前に出ていて、飼い主がリードへの反応やその他のネガティブな行動に対処しているなら、犬に散歩をリードさせるのは失敗の元。従う心の状態を作って、それを維持するようにしよう。愛犬の心が離れてしまった時は、コミュニケーションをサポートする道具を使って、時間をかけて再構築して。特に、愛犬が判断を誤った経験がある場合は、飼い主が指示を出す必要がある」
5.においを嗅ぐ時間を作る
日本の場合、これは犬をリードから離せるドッグランのような場所がある場合に限られるが、犬があっちに行ってにおいを嗅ぎ、こっちに行ってにおいを嗅ぐ、のような状況を改善するには、においを自由に嗅ぎまわれる場所を飼い主側が決めることをアドバイス。「犬が自由ににおいを嗅げて、トイレをするのに適した場所を知っておこう。犬との関係次第で、90対10か80対20の割合で(自由ににおいを嗅ぎまわれる時間を)取り入れてみて」とイザベル。「もし犬が主導権を握り出したら、リードを介して争うのではなく、犬とのつながりを再構築する機会に使って。その後、自分が選んだ場所に愛犬を連れて行ってリリースしてあげて」