話題のAIチャットボット「ChatGPT」がアメリカで結婚式を執り行なった。最初はこの大役を拒んだというAIだが、司式者としてだけでなく、ステートメントの作成など、結婚式の成功のために奔走した。

30人の参列者の前で司式者を務める

 コロラド州で結婚式を挙げることになった26歳の男性と23歳の女性カップル。2年前にTinderを通じて出会ったという2人は、新郎の陸軍配属を控え、急ピッチで結婚式の準備をしていたそう。結婚式を執り行う司式者を探していたのだが、そこで、簡単に頼めるしお金がかからないということで、OpenAI開発のAIチャットボットである「ChatGPT」にお願いしてみることにしたという。

 新婦の父親が地元テレビ局のCBSコロラドに語ったところによると、AIは最初、「すみません、私には無理です。目もないし、体もないし、結婚式の司式者をすることはできません」と、結婚式の司式者という大役を務めるのに難色を示したという。

 結局ChatGPTは、結婚式をしっかりと執り行なった。6月末にコロラド州で行われた結婚式では、ロボットのマスクが被せられたスピーカーを通して「新郎新婦の並外れた愛と結束を祝うために、今日参加してくれた皆さんに感謝申し上げます」と挨拶。続けて、「ここにいる皆さん一人ひとり、特に州外、とりわけカンザス州から駆けつけてくれた方、光栄であり感謝しています」と口上を述べた。さらに、愛に対するAIなりの解釈を交えた発言もしたという。

 さらに、結婚式のゲストに配布するステートメントの作成も任されたChatGPTは、ステートメントの中で、「セレモニーでは、この歴史的瞬間の意義と、愛とテクノロジーが交わることで生まれる無限の可能性について雄弁に表現したいと思います」と語ったそう。

 アメリカでは結婚式を行なうライセンスを持っている人に結婚式を執り行ってもらうことで結婚できるが、コロラド州はこの規定がないため、AIチャットボットに司式者を任せるというユニークな結婚式をすることができたのだという。

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