そもそも、ビタミンKとは?
米ニューヨーク市にある皮膚科クリニックUnion Square Laser Dermatologyに所属する皮膚科専門医のクレア・チャン医師によると、ビタミンKとは脂溶性ビタミンの一種。
自然界に存在するビタミンKには2種類あり、ビタミンK1(フィロキノン)は、緑黄色野菜、海藻類、緑茶、植物油などに含まれている。もうひとつのビタミンK2(メナキノン類)は、発酵食品や動物性食品に含まれるほか、体内の腸内細菌によっても合成されるそう。
そんなビタミンKのおもな役割は、血液凝固因子を活性化させる働きを持ち、出血した際に血を固めること。また、カルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す作用もあり、骨密度を維持し、骨折を予防する働きも期待できると米Byrdieで明かした。
ビタミンKの美容効果とは?
ビタミンKは、カラダの中でさまざまな働きをすることで知られているけれど、じつはスキンケア効果も期待できるそう。どんな美容効果があるのかチェックしてみて。
1.肌のバリア機能を高める
1つめは、肌のバリア機能を高めること。チャン医師は、「ビタミンKは、傷口の収縮を促進し、コラーゲンと血管の形成を助けることで、傷口の治癒を改善する可能性があります」とコメント。ダメージを受けた肌の修復をサポートする働きが期待できるそう。
2.目元のクマを解消する
2つ目は、目の下のクマを解消すること。ニューヨーク市の皮膚科専門医であるセジャール・シャー医学博士は、「ビタミンKには、血管の弾力性や全体的な血管の健康状態を改善する働きがあり、(これにより)あざや目の下のクマなど、いくつかのエイジングサインの改善に役立つとされています」と米Real Simpleで説明。実際に目元ケア用のアイテムにビタミンKが配合されることが増えているとも明かした。
さまざまな美容効果が期待できる話題のビタミンK。美肌と美容のためにも大事な栄養素なので、スキンケアはもちろん、毎日の食事からもしっかりと摂取してみて。