航空会社がスキップラギングをした少年を厳重処分
アメリカン航空が、最終目的地であるニューヨークではなく、ノースカロライナ州シャーロットで乗り継ぎを待っているあいだに途中降機しようとした17歳の少年に、3年間、同航空会社の利用を禁止する処分を下した。
米Insiderによると、少年の親は、出発地のフロリダ州ゲインズビルからシャーロットへの直行便のチケットではなく、それよりも料金が安いシャーロットを経由してニューヨークへ向かうチケットを購入し、少年にシャーロットで降りるように指示していた。
このように、直行便よりも料金が安く、なおかつ“本当の目的地”で乗り継ぎが発生するフライトを予約し、経由便をスキップする行為は「スキップラギング(Skiplagging)」と呼ばれ、飛行機を利用して旅行する際のコスト削減のための裏ワザとして広く浸透している。しかし、スキップラギングは航空会社にとってはしばしば収入減となることから、アメリカン航空のように厳しく取り締まっているところも多い。
フロリダ州の空港のゲート係員は、少年が持っていたのがノースカロライナ州の運転免許証だったことから、ニューヨークまで行かないのではないか(=シャーロットで途中降機しようとしているのではないか)と疑い、少年を別室へと連れて行って話を聞いた。職員から問いただされた少年が正直に話したため、その航空券を強制的にキャンセル。少年は新たにゲインズビルからシャーロットへの直行便のチケットを購入することになったという。
Insiderの取材に応じた少年の父親は、「息子は故郷から500マイルも離れた場所でたった1人で対処することになりました。彼はポリシーに違反したわけでも、契約を破ったわけでもありません。ただ搭乗券をもらうためにカウンターに行っただけだです」と怒り心頭だったが、アメリカン航空は2021年1月にスキップラギングの取り締まりを開始すると発表したとInsiderは伝えている。