堀米 雄斗選手のスニーカーを転売ヤーに渡したくない。ハワイの店舗が発売に合わせて制定したルールが話題を呼んでいる。(フロントロウ編集部)

堀米 雄斗 × SB ダンク ロー「ご購入いただくには、まず…」

 東京オリンピック2021にて金メダルを獲得したスケートボードの堀米 雄斗選手のNikeとのコラボレーションモデル「堀米 雄斗 × SB ダンク ロー ウルフグレー/アイアングレー-セイル」が2023年8末よりリリースされた。

 スケートボードメディアのTransWorld SKATEboardingは、「今最も注目されているダンクである」と報じており、発売からスケーターやスニーカーマニアの間で大きな注目を集めた。

 そんな人気スニーカーを転売ヤーではなくホンモノのスケーターに手に入れて欲しい。そう願った、ハワイのスケートショップ808skateが打ち出したルールが話題に。それが、キックフリップを成功させた客にしか靴は売らない、というもの。

 キックフリップはフリップトリックのひとつで、ジャンプする時に足でボードのサイドを蹴って、ボードを空中で1回転させて、ボードの上に再び着地する、という技。

 「当店でご購入いただくには、まず、当店前の歩道で3トライ以内に(ご自身が持ってきたスニーカーで、来店時に履いていたスニーカーで)キックフリップを決めていただきます」と、発売日前にSNSで予告した808skate。購入は1人1点・自分の足と同じサイズの靴のみで、「購入された後は、履いてお店を出るつもりでご来店ください」とも記載された。

 その後、808skateではこのスニーカー完売したそう。店舗側の厳格なルールのもと、ナイキの堀米 雄斗モデルはホンモノのスケーターたちに買われていったよう。

 ちなみに、同店のルールに対しては、転売ヤーに売らないためのアクションを称賛する声もあれば、差別だから訴えられるべきだと怒る声、身体的な事情で技を決められなくなった人を締め出しているという声など、賛否両論が出ている。

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