大手スーパーの駐車システムでトラブル多発
低価格スーパーのリドル(Lidl)を妻と訪れた男性。店の駐車場にクルマを停めると、すぐ目の前にあるチャリティストアに寄付するための本を車内から出し、歩いて駐車場を出て、本を店に渡しに行ったという。所要時間はものの2分。その後、スーパーで買い物するために戻った男性。しかし後日、約1万8,000(100ポンド)の罰金を請求されたとStoke On Trent Liveは報じた。スーパーの駐車場はスーパー利用のためのみで、他店の利用時に駐車しているのは違反行為だというのだ。
リドルに限らず、イギリスのスーパーでは近年、このような駐車トラブルが多数報告されている。イギリスの大手スーパーや病院、量販店では、駐車場の管理を民間の駐車場管理会社に任せているケースが増えており、この管理会社の罰金制度に苦情が多く出ている。最もトラブルが多いのが駐車時間で、繁忙期でレジに30分並んでいた場合でも、身体が不自由で買い物に時間がかかった場合でも、90分の無料時間をオーバーしたとして約1万6,000(90ポンド)の罰金を請求されたというケースが報じられている。
英消費者協会の情報サイトWhich?は、駐車場管理会社ごとに微妙にルールや支払い方法が違うことが消費者を混乱させてミスを起こさせる要因になっているとしている。不当な罰金の場合は不服申し立てができ、Which?は「認められる可能性はある」としているが、4割の人が言われるがまま泣く泣く罰金を支払っているそうで、Which?は、不当だと感じた場合は申し立てを行なうよう消費者に呼び掛けている。