フェイスパックでやってはいけないこと
フェイスパックは、いまやスキンケアに欠かせない重要なアイテム。不要な角質や毛穴に詰まったよごれをオフするタイプや、肌にうるおいを与える保湿タイプ、肌の透明感を高める美白タイプなど、さまざまな種類が展開されており、肌状態や肌悩みに合わせたスキンケアをかなえてくれる。
一方で、フェイスパックは便利な分だけに使い方を間違えると、思ったような効果が得られない場合もあるそう。米ニューヨークに拠点を置く皮膚科専門医のダン・ベルキン医師が、フェイスパックでやりがちなNGケアを米Real Simpleで4つ紹介した。
1.フェイスパックを長時間肌にのせる
ベルキン医師によると、フェイスパックで最もよくある間違いが、長時間肌にのせること。時間が長ければ長いほど効果を発揮するように感じるけれど、じつは逆効果。とくに保湿タイプのフェイスパックは、水分が蒸発して時間とともに肌を乾燥させてしまうため、規定の時間より長く使用するメリットはひとつもないそう。
また、角質ケアタイプや美白タイプのフェイスパックも同様だそうで、ベルキン医師は、「これらのフェイスパックは、肌から不要な皮脂をオフするピーリング成分が含まれている場合があります。それを長時間肌に塗布しておくと、肌に刺激を与える可能性があります」と指摘。フェイスパックに記載されている適正な使用時間を守るべきだとアドバイスした。
2.洗顔せずにフェイスパックを使う
なにかと忙しい朝の時間帯。洗顔せずにフェイスパックだけで簡単にスキンケアを済ませるという人もいるかもしれないけれど、思ったような効果が得られない可能性があるそう。
ベルキン医師は、「肌に油分、化粧品、日焼け止めなどがたまっていると、なにを塗ってもバリアになってしまい、効果が薄れてしまいます」と説明。シートタイプであれ洗い流すタイプであれ、フェイスパックをする前は、肌をきれいな状態にしておくべきだと助言した。
3.1年中同じフェイスパックを使い続ける
肌は気温や湿度に影響されやすく、季節によって肌の状態は変化するもの。そのため、1年を通して同じタイプのフェイスパックを使うのは、あまり得策ではないと話すベルキン医師。
ベルキン医師は、「冬場には保湿タイプのフェイスパックが最も役立つでしょうし、夏場には、皮脂やべたつきを取り除くクレイタイプや、ピーリング効果の高いグリコール酸のような活性物質を含んだフェイスパックのほうがいい場合もあります」とコメント。気候に合わせて着るものを調整するように、フェイスパックも肌の調子を見ながら使い分けるべきだと明かした。
4.フェイスパックをした後に保湿しない
フェイスパックは保湿力が高いタイプも多いため、あえてパック後の保湿クリームやオイルをスキップする人もいるかもしれないけれど、じつは肌を余計に乾燥させる恐れがあるそう。
ベルキン医師は、「ほとんどのフェイスパックは、水と水を引き込むヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿剤によって肌にうるおいを与えています」と話し、フェイスパックには、肌の水分の蒸発を防ぐ“フタ”のような役割はないという。
そのため、ベルキン医師は「この水分を固定するためには、いくつかのバリア成分(オイルやクリームなど)を含む保湿剤を塗布して、蒸発や乾燥を防ぐ必要があります」と説明。せっかくフェイスパックで保湿した肌を乾燥させないためにも、パック後は保湿クリームやオイルでフタしたほうがいいとアドバイスした。
肌の不調を整えてくれる「フェイスパック」。使い方を間違えると、思っていた効果が十分に得られない可能性があるため、正しい使い方をマスターして、透明感あるクリアな美肌をゲットしてみて。