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持ち主、泥棒、警察もびっくりな窃盗事件
アルバイト中に愛車である1984年式のジープCJ-7を盗まれた持ち主がRedditで明かした経緯はこう。
この日の深夜、クルマを借りた兄が鍵を車内に残したままクルマを離れた時に盗難は起きた。ただ、持ち主が兄から電話で盗難の事実を告げられていたそのとき、なんと、アルバイト先の窓の外に自分のクルマが見えた。この持ち主が働いていたのは、そのあたりで唯一の深夜営業のガソリンスタンド。そして持ち主のクルマは「ガソリンメーターが壊れていて、いつも“空”と表示されていた」という。
クルマを盗んだものの、ガソリンが“空”だったため、近くのガソリンスタンドに寄った犯人たち。持ち主は何食わぬ顔でガソリンを満タンにする作業をはじめ、泥棒たちがジープから降りたときに、イグニッションから鍵を抜いてポケットに入れたそう。持ち主いわく「彼らはガソリン代を支払うと、誰が最後にキーを持っていたかの言い争いを始めました」という。
何も知らない犯人たちが言い争っているなか、持ち主から事前に通報を受けていた警察が現場に到着。「警察官に何があったかを理解してもらうまで6回くらい説明する必要がありました。泥棒たちの、信じられないという呆然とした顔は今でも鮮明に覚えていますね。手錠をかけられた泥棒たちがパトカーのうしろに座るなか、無線機で報告する警察官たちはお腹をかかえて笑っていました」と明かした持ち主。
盗難被害にあったものの、結局、ガソリン満タンの状態でクルマを返してもらった持ち主。このあまりに奇想天外な事件は、翌日、地元トロントの新聞各紙に取り上げられたという。
この持ち主の投稿には、「家の前に停めていた妻のクルマが盗まれたんですが、数週間後、警察がクルマを発見して返却してくれました。犯人たちは新しいオーディオセットをクルマに取り付けてくれて、前のよりずっと良いですよ」と、盗難被害が棚ぼたに終わった経験談がほかのユーザーから書き込まれた。
