お腹が空いて眠れないときの夜食の選び方
体型維持のためだけでなく、健康のためにも避けたほうがいいとされている、寝る直前の食事や間食。
栄養士のクリスティン・カークパトリック氏は、「就寝前の夜遅くにおやつなどを食べる習慣は、体重増加や肥満、心臓代謝性疾患の可能性を高めます」と米Everyday healthで説明し、少なくとも眠りにつくまでの2~3時間は食べ物を口にしないのが理想的だと明かした。
とはいえ日によってはどうしても寝る前にお腹が空くことも。もしあまりに空腹すぎて眠れないというときには、むしろ我慢しすぎず食べるのが正解なのだという。なぜなら極端な空腹によって睡眠の質が低下しかねないから。
そこで寝る前にお腹が空いたときに食べてもいいオススメの食品と、できれば避けたほうがいい食品をご紹介。
オススメ:ナッツ類やヨーグルトなど
カークパトリック氏が寝る前に食べてもOKだと明かすのは、砂糖や塩分が少なく、満腹感を得られやすい食品。クルミやアーモンドなどのナッツ類やヨーグルト、低糖質タイプのシリアルなどがオススメだという。
とくにカークパトリック氏は、ナッツ類を推奨。その理由について「クルミやアーモンドのようなナッツには、メラトニンやマグネシウムなど安眠に導く栄養素が含まれています」と説明。お腹を満たしながら、よい睡眠に導いてくれると明かした。
また低糖質タイプのシリアルに牛乳をかけるのも寝る前にぴったりだという。カークパトリック氏は、「牛乳には必須アミノ酸であるトリプトファンが含まれています。トリプトファンは体内でセロトニンを生成し、それがメラトニンに変換されて睡眠を誘発します」と説明した。ちなみに寝る前に牛乳を飲む場合は、できるだけ低脂肪乳を選ぶのがベターだそう。
避けるべし:アイスやチョコ、揚げ物
寝る前に取り入れるのは避けるべき食品としてカークパトリック氏が挙げたのは、アイスクリームやチョコレート、揚げ物など。
アイスやチョコを避けたほうがいいのは、血糖値が上がりやすいから。砂糖の量が多かったり糖質が高かったりすることで血糖値が上がり、そのまま寝ることで脂肪がつきやすくなるという。さらには血糖値の上昇によって睡眠の質も低下しやすいとカークパトリック氏は説明。
揚げ物やポテトチップスなどのスナック菓子は脂肪が多く塩分も多いため、食べることでより歯止めが効かなくなり、過食につながるそう。また胸やけなどによって睡眠が妨げられるおそれもあると明かした。
食事を見直す、「水やお茶」で様子を見るのもアリ
栄養士が教える睡眠前に食べてもOKな食品でも、毎日のように寝る直前に食べるのは禁物。
カークパトリック氏は、いつも空腹なら食事を見直すべきだと話し、「頻繁に寝る前に空腹を感じる場合、昼食や夕食の量が十分ではない可能性があります」と説明。また、空腹感を感じてもすぐに食べるのではなく、コップ一杯の水かカフェインフリーのお茶を飲んで様子を見るようアドバイスした。
空腹すぎて眠れないというときには、ぜひ栄養士のアドバイスを参考にしてみて。