筋トレをするならたんぱく質も炭水化物も大切
筋トレなどのワークアウトの効果を最大限発揮するには、必要な栄養素をしっかり補給することが重要。とくに筋トレの直後は、筋肉の疲労を回復させて成長を促すため、プロテインを飲むなどたんぱく質を取り入れる必要があると知られている。
その一方で見落とされがちなのが、炭水化物の大切さ。脂肪になりやすいというイメージがあるだけに、炭水化物は避けられがちだけれど、とくに筋トレの後は炭水化物が必要なのだという。
そう話すのは、管理栄養士でありフランスの乳製品・食品大手Danoneの北米法人でディレクターを務めるアマンダ・ブレックマン氏。「ワークアウトの後は、たんぱく質と電解質、そして炭水化物の3つを取り入れることが大切です」と米メディアShapeで説明。
筋トレ後に炭水化物が必要なワケ
筋トレをした後に炭水化物を摂取するべき理由のひとつが、失ったエネルギーを補給するため。運動するための重要なエネルギー源とされている筋グリコーゲンは、おもに炭水化物(糖質)によってつくられる。筋トレなどの運動はエネルギーを消耗しグリコーゲンが枯渇しやすくなるため、しっかり補給しないとエネルギー不足に陥ってしまうのだという。
さらに落とし穴となるのが、グリコーゲンの枯渇が続くと結果的に筋肉の減少を招いてしまうこと。
ブレックマン氏によると炭水化物(糖質)からつくられたエネルギー源であるグリコーゲンの貯蔵量が枯渇すると、身体は体内のたんぱく質を分解してエネルギーを生み出そうとするという。このたんぱく質が分解されることで、結果的に筋肉を落としてしまうことに。せっかくの筋トレの効果が半減してしまうことがあると明かした。
また炭水化物は、筋肉の増強や回復のために働くアミノ酸のサポートもしてくれるため、積極的に取り入れる必要があるという。
筋トレ後にオススメの炭水化物
ブレックマン氏は、筋トレの後に適切な炭水化物の選び方もレクチャー。選び方のポイントとして明かしたのが、複合炭水化物食品と呼ばれる、消化が遅く食物繊維が豊富な炭水化物を選ぶこと。
オススメの食品の例についてブレックマン氏は、「全粒穀物や豆類、果物などを摂取するようにしてみてください」とアドバイス。全粒粉パンや全粒粉クラッカーなどの炭水化物と一緒にたんぱく質が豊富な卵や鶏肉と一緒に取り入れるのもオススメだそう。
栄養士が教える筋トレの後に炭水化物が必要な理由。これまであまり意識していなかったという人はぜひ参考にしてみて。