Googleマップを利用して壊れた橋に誘導された男性が、車ごと川に転落して死亡する事故が発生。遺族がGoogleに損害賠償を求める訴えを起こした。(フロントロウ編集部)

10年前から崩落したままの橋にGoogleマップが誘導

 車ごと川に転落して溺死した男性の遺族が、壊れた橋に誘導したGoogleマップの過失を訴え、損害賠償を求める訴訟を起こしたことがわかった。

 事故が起きたのは今からちょうど1年前の2022年9月30日。ノースカロライナ州に住むフィリップ・パクソンさんは、家族とともに、近所の施設で娘の誕生日会を開催。ご近所さんらを招いてお祝いしたという。夜遅くなってきたところで、パクソンさんの妻は娘を連れて先に帰宅。パクソンさんは後片付けのため、しばらく残ったそう。

 23時頃、帰宅しようとしたパクソンさんは、車に乗り込んでGoogleナビをセット。ナビに従いながら進んでいたが、途中で壊れた橋を渡ってしまい、車ごと川に転落した。フロリダ州から引っ越してきたばかりのパクソンさんは、まだ近所の道路に不慣れで、橋の状態を知らなかった。翌日の朝、帰宅しないパクソンさんを心配した妻が、近所の人に協力を求めて周辺を探したところ、川に転落したパクソンさんの車を発見。のちに車は川から引き上げられるも、パクソンさんは遺体で発見された。死因は溺死だという。

 パクソンさんが渡ろうとした橋は、約10年前に川の増水で崩落しており、修復されずにそのままになっていた。しかも立ち入り禁止のロープもサインもなく、危険な状態であったと、地元住民は米CNNに話している。また、Googleマップでも同現場は「通行可」と表示されており、ナビを入れると、同現場を通るような道案内になるという。地元住人らがGoogleに再三、訂正依頼を行うも、橋の情報がアップデートされることはなかった。事故発生後、地元住人の手でロープが張られ、現在は進入禁止の表示はあるが、自治体や道路の管理団体が動くことはなかった。

 最近になって、パクソンさんの遺族は、橋の安全管理を怠った過失が死につながったと主張し、損害賠償を求めて、道路および土地の管理会社に加え、Googleの親会社であるAlphabetを訴えた。遺族が求めている賠償金の額は明らかにされていない。

 Googleの広報担当者は、「ご家族にお悔やみ申し上げます。当社はマップ上で正確なルートの情報を提供することを目指しています。訴訟については確認中です」とCNNに回答している。

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