16校の大学に不合格になった18歳の少年が、世界的IT企業のグーグルに採用されたことが話題になっている。(フロントロウ編集部)

大学に不合格になった18歳がグーグルに採用される

 アイビー・リーグと州立大学を含む16校の大学に落ちたカリフォルニア州在住の18歳、スタンリー・ゾンを世界的IT企業のグーグル(Google)が採用した。

 スタンリーの高校卒業時のGPA(※)は3.97(Weighted GPAは4.42)で、大学進学に必要な統一試験のSATでは1600点中1590点を獲得し、高校2年生(※日本だと高校1年生)のときには電子署名のスタートアップ企業「RabbitSigh」を立ち上げた。
※成績の平均値。普通のGPA(Unweighted GPA)は4点満点で、追加のポイントが加算されたGPA(Weighted GPA)は5点満点。

 スタンリーはコンピューターサイエンスを専攻するために、スタンフォード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)、カーネギーメロン大学、カリフォルニア大学バークレー校、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)といった18校の大学に出願したが、受かったのはそのうちの2校だけだったという。

 その結果に落胆したスタンリーは、高校を卒業してすぐに就職することも視野に入れていくつかの企業に応募し、自分でも「ムーンショット(※非常に困難だけど成功したらインパクトのデカい挑戦)」だったというグーグルのソフトウェアエンジニアの仕事を手にした。しかも、フルタイム! こうしてスタンリーは誰もが羨むトップ企業のひとつであるグーグルの社員となった。

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 ちなみに、スタンリーの父であるナン・ゾン氏はグーグルでソフトウェアエンジニアリングのマネージャーとして働いているが、米ABC Newsの取材に応じたゾン氏は、「グーグルの面接プロセスは厳しく管理されており、面接官が誰か知る方法はない」と自身の関与を否定している。

 グーグルはずっと前からスタンリーの能力や技術を高く買っていたそうで、2018年に採用担当者から連絡があったものの、スタンリーは当時13歳で応募するには若すぎたため見送ったとABC Newsは伝えている。

 なお、高校卒業後は合格した2校のうちのひとつであるテキサス大学オースティン校に入学することを決めていたというスタンリーだが、グーグルから内定をもらってそれを保留にした。スタンリーは進学する可能性を否定していないが、最低でも1年はグーグルで働くつもりだそうで、「そこから『自分はきちんと貢献しているか、良い仕事をしているか』を考えてみます。もしうまくやれているなら、自分がそうであると感じられなくなるまで、もしく大学に行かないことで本当に多くのものを失っていると感じるまでここに留まります」と米CBS Newsに語っている。

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